参加前にチェックしたい条件と申し込み方法
サーキット走行に興味があるけれど、初めてだと不安もありますよね。とはいえ、最近では初心者向けの体験走行イベントが各地で開催されており、気軽に参加できる機会が増えています。まずは、申し込みに必要な条件や手続きの流れを確認しておきましょう。
多くのイベントでは、普通自動二輪免許または普通自動車免許を持っていることが前提条件です。使用するバイクも、公道走行可能な車両であることが基本とされており、ナンバー付き・保険加入済みの状態が求められます。
申し込み方法は事前エントリー制が一般的ですが、イベントによっては当日受付を実施しているケースもあります。たとえば富士スピードウェイの「体験走行プログラム」では、事前予約と当日参加の両方に対応しており、走行料金は2,200円程度です。詳細は各イベントの公式サイトで必ず確認しておきましょう。
装備と車両の準備を忘れずに
安全な走行には、適切な装備が欠かせません。ヘルメットはフルフェイスタイプまたはジェットタイプが推奨され、半キャップ型は使用不可のケースが多くなっています。加えて、グローブ・長袖・長ズボン・運動靴の着用も必要です。皮ツナギまでは不要でも、なるべく身体を保護できる服装を選ぶと安心です。
車両の状態もチェックしておきたいポイントです。タイヤの空気圧、溝の深さ、ブレーキの効き、ライト類の点灯、オイルや冷却水の漏れがないかといった基本整備を済ませてから会場に向かいましょう。走行前にスタッフによる簡単な点検が行われる場合もありますが、自分でも点検しておくことで安心して走れます。
また、マフラーの音量が基準を超えていると参加できない場合もあるため、社外マフラーを装着している方は注意が必要です。
当日のマナーを守って楽しもう
サーキット走行は、日常とは違った環境での運転を楽しめる貴重な体験です。そのぶん、マナーやルールを守ることが何より大切になります。体験走行では追い越しが禁止されているケースがほとんどで、コース上では他の参加者との距離を十分にとって走行することが求められます。
走行中に急ブレーキや急な進路変更をしないよう意識し、一定の速度を保ってリズムよく走ることが、安全に楽しむためのコツになります。走行前にはブリーフィング(説明会)があり、そこでコースの注意点や当日の流れを説明してもらえるので、必ず参加して不明点は事前に確認しておきましょう。
また、体験走行は「レースではない」という前提のもと、安全に走ることが第一とされています。過度な追い込みや無理な操作はせず、自分のペースでコースを楽しむ気持ちを忘れないようにしたいですね。