意外と多い信号待ちの追突事故

大きな事故につながりやすいバイク

バイクは車と違い、構造上二輪車ということもあり、転倒しやすいというリスクが常にあります。
当然ライダーの方たちは、転倒やスリップに際し、十分に注意してるかと思いますが、ちょっとした転倒事故でも、大きなけがにつながってしまいます。

また、車のように急ブレーキも効きにくいため、惰性で車体や人が飛ばされてしまい、大きな事故にもつながりやすいんです。
もちろん、バイクにお乗りの方なら、その点も踏まえて乗っているはずですが、自分が注意していても、相手から追突されてしまうということもあり得ます。
そこで今回は、そうした追突事故に関して、詳しく解説していきましょう。

信号待ちによる事故

バイクの事故で多いのは、ご存じの通り、転倒やスリップ事故なのですが、実のところ意外に多いのが、信号待ちによる追突事故なんです。
この手の事故は、ライダー自身が注意していても、未然に防ぐことは難しい類いの事故です。
バイクが停車している場合、すぐに避けるといったこともできず、対処が難しいのが現実です。

バイクの場合、スーツやプロテクターで保護していても、いわば身一つですので、単なる追突事故でも大きなけがにつながってしまいます。
追突事故の多くは、相手の車の不注意によるもので、わき見運転やスピードの出し過ぎなど、事故になると軽傷で済まないのが恐ろしいところです。

都市部では多い事故

信号待ちによる事故は、地方よりも都市部で多くみられます。
理由としては、地方よりも圧倒的に車の量が多いこと。
また、二輪車専門の通行レーンが、確立されていないのもその一因です。
2020年より、猛威をふるっている新型コロナウイルスですが、不要不急の申し入れや在宅ワークなどの導入から、全国的には交通事故の件数が減っています。

しかし、これを地域別でみると、都市部は逆に増えており、特に死亡事故の数が増大傾向にあります。
原因としては、逆に交通量の減少により、スピードが出しやすくなったから。
または、前後の車も少なくなり、わき見運転も増えているのではないかといわれています。

追突しないされない対策とは

これまでに解説したように、前からの追突は回避できても、後方からの追突はどうしても回避しづらい状況にあります。
そこで、追突しないされない対策としては、交差点で停車している際にも、常に後方に気を配っておくことが大切です。
また、後方からの爆音や異音にも注意し、目だけではなく耳からの情報にも、留意しておく必要がありそうです。

不意打ちの事故は、どうしても回避しづらく、身構える時間もありませんので、ライダー疑心な常に辺りに気を配っておかなければならないんです。
場合によっては、危険を感じた際には、バイクからすぐに離れて安全を確保することも大切です。
愛車も大事ですが、自分の体が最も大切なことを心にとめておきましょう。