BMWのバイクに多いシャフトドライブとは

シャフトドライブの概要

シャフトドライブとは、駆動伝達の一つとして用いられている方式のことです。
一般的に、自転車やバイクなどは、車輪を動かすためにチェーンがあることはご存じのことでしょう。
しかし、シャフトドライブの場合、このようなチェーンが存在しません。
このように聞くと、驚かれる方もいらっしゃると思いますが、シャフトドライブはチェーンを用いない駆動伝達方式なんです。

しかし、自転車やバイクのチェーンはよく見ますが、自動車にはチェーンがありませんよね。
そうなんです。
一般的には、自動車にはこのシャフトドライブが、採用されているため、一般的な自動車でチェーンを見かけることはありません。

シャフトドライブの仕組み

では、シャフトドライブは、どのように車輪を動かしているのでしょうか。
シャフトドライブの基本的な仕組みは、シャフトを回転させ車輪を動かしているんです。
さらに具体的に言えば、シャフトの両側は、歯車状になっており、エンジンからの回転運動を受け取り、シャフトを通して後輪のリアタイヤに伝えています。

いわゆる、ピストン運動なのですが、最近では自転車やバイクなど、このようなシャフトドライブのシステムが、採用されるようになっていきました。
BMWのバイクは、シャフトドライブを採用したバイクも多く、日本でも過去には原付きを始め、小型二輪車に採用されていた経緯もあります。

BMWバイクのシャフトドライブのメリット

歴史的にみると、シャフトドライブを採用したバイクは、第1次世界大戦前のベルギー製バイクとされています。
その後、BMWのバイクにも、このシャフトドライブが採用されました。
シャフトドライブのメリットは、チェーンが不要なこと。
通常、チェーン付きバイクは、定期的に注油や清掃が必要で、チェーンのたわみの修正や劣化による交換も必要になります。

シャフトドライブには、チェーンそのものがありませんので、最大のメリットと言えるでしょう。
また、チェーン方式でないため騒音も少なく、剛性や堅牢性が高いことも、大きなメリットです。
ただし、シャフトドライブには、定期的なオイルの交換が必要となります。

BMWバイクのシャフトドライブのデメリット

BMWバイクを始め、日本のバイクメーカーでも、各メーカーがこれまで、シャフトドライブを採用したバイクを発表してきました。
よいとこのばかりのシャフトドライブですが、あまり普及しているとは言えません。
その中で、BMWバイクは唯一、シャフトドライブに定評のあるメーカーです。
しかし、全くデメリットが無いわけではありません。

シャフトドライブのデメリットとしては、重量や部品コストがかかりやすく、トルクの伝達効率が、チェーン方式よりも劣るという点です。
チェーンドライブのように、カスタマイズする事も難しく、荷重が発生しやすいという難点もありました。
BMWバイクが、シャフトドライブで定評があるのは、このような難点を克服しているところにあります。”