世界で人気の125ccクラスをけん引するホンダ

バイクシェアトップのホンダ

1949年に「ドリームD型」で、二輪車メーカーとして産声を上げたホンダですが、2019年12月には世界累計で、4億台を達成したと発表され、これまでに携わってきた方々は、感慨深かったのではないでしょうか。
二輪車の生産を始めて、およそ70年にもわたり、バイク業界をリードしてきたことは、皆さん周知の通りです。

そのホンダですが、世界的にみてもバイクのシェアは、世界のバイクの1/3を生産するなど、トップの位置を確保し続けています。
ホンダの基本理念は、需要のあるところで生産するとのこと。
まさしく、世界21カ国35拠点で、生産販売を行っているホンダの有言実行度が、表れている証拠でもあります。

125ccクラスでは最強

ホンダのバイクが、なぜトップシェアを守り続けているのか。それは、ニーズに合わせて、バイク生産を行うといった、確固たる理念を持っているからです。
ホンダ創業は、1948年の事ですが、それから15年後には、海外に生産拠点を置いていたくらいですので、先見の明はかなりのものです。
ホンダといえば、世界でも人気のスーパーカブ。

誕生の秘話は省きますが、パワフルで燃費の良いホンダのバイクは、まさしく世界のニーズに適応しているものです。
特に、125ccクラスでは最強で、実際に2019年にはMoto GP、そしてモトクロスGPや、トライアルの世界3大レースを制覇して見せたのですから、その実力のほどは世界でも確実に認知されています。

ホンダが二輪事業全体戦略を発表

つい先ほどの事ですが、ホンダが「二輪事業全体戦略」を発表したことをご存じでしょうか。
世界のトップメーカーであるホンダバイクは、その位置にあぐらをかいているわけではありません。
今現在ホンダは、成長過程から成熟過程に入り、更なる熟成の時期に来ているといってもよいでしょう。

そのホンダが、二輪事業全体戦略で上げたのが、まさに「成長から成熟の転換」であり、さらなる効率化を目指するというものです。
更なるコストダウンを図るため、これまでのように海外に工場を持たず、各メーカーと提携をし、部品生産などの効率化やコストパフォーマンスを、さらに上げていこうというものです。
実際に、こうした試みはすでに行われており、更なるシェアを拡大させています。

ものづくりセンターを開設

国内のバイク販売台数の低迷が続き、各バイクメーカーはしのぎを削る状況に追い込まれています。
そのような中、新型コロナウイルスの影響もあってか、原付きを含む小型バイクの販売台数が増加傾向にあります。
その一方で、機械的な規模で、温暖化対策の推進が進められています。

年々厳しくなる排ガス規制は、脱炭素社会の道を歩まざるを得ず、開発費などコストアップの面で、各メーカーは苦慮しています。
そこでホンダは、「ものづくりセンター」を新たに開設。
既存の縦割り構造を解消するため、開発から製造部門、そして販売を一体化させることにしました。