バイク事故の慰謝料相場を考える

バイクの事故は命にかかわることも多くなる

四輪の場合、鉄に体を守られているということもあるので、本当に大きな事故でない限り、怪我ですむことも多いです。
しかしバイクの場合、ちょっとした転倒でも打ち所が悪い、何か障害物があったという場合、命にかかわる怪我、また後遺症を生む怪我となる可能性があります。

内閣府の発表によると、交通事故状況及び交通安全施策の現況では、バイクによる死亡事故が平成26年度で679件とされています。
最悪の年と呼ばれる昭和63年からすれば、その数は大きく減少していますが、バイク事故は全交通事故の市オブ者数の20%近くを占めるという数字は恐怖です。

バイク事故にあわないため、起こさないため、危険予知を考慮した安全運転がバイクには特に求められると考えておくことです。
万が一バイクの事故にあった場合、保険でどのくらいの慰謝料が必要となるのか、また受け取れる慰謝料はどのくらいなのか、理解しておきましょう。

バイク事故の主な原因となるもの

まずバイク事故の原因となること、それを理解しておくべきです。
例えば無理な追い越しがあります。
自動車の場合、前の車を追い越す際、右側斜線を利用しますが、バイクの場合、横幅が半分程度しかないので、簡単に追越ができるように思ってしまいます。

しかし車との接触や巻き込みということが起こり交通事故となることもあります。
またバイクは視野が狭くヘルメットをかぶっていることで更に視界が狭くなります。
低い姿勢で乗ることが必要バイクの形状の場合、かなり無理な体勢でモノを見ていることになるので、前方不注意からの事故も多いです。

最近はバイクをあおる非常に危険な車も多くなっています。
もしもこうしたあおる車がいたら、無理をせずその車から離れることが必要です。
更に大型車両からはバイクが見えないという死角に入っていることもあります。
こちらがわかっていても大型車両からまったく見えていないこともあるので危険です。

バイク事故の損害賠償の相場とは

バイク事故以外でも、物損、人身等、事故では相手の方に損害賠償を支払うことが必要ですし、被害者ということになれば請求できます。
このとき、二輪だから四輪よりも少ないとか、多いということはありません。

相場といっても交通事故のおきた状況などによって損害賠償額が違いますので、あくまでも例として紹介します。

例えば入院通院に対しての慰謝料の相場ですが、通院のみ3ヶ月という場合、自賠責基準では25万くらいですが、裁判所基準は73万、通院のみ6ヶ月で自賠責基準が50万くらい、裁判所基準は120万近く、入院1ヶ月通院3ヶ月で自賠責基準で50万くらい、裁判所基準で120万くらい、入院1ヶ月通院半年で自賠責で75万、裁判所で150万です。

あくまでもこれは例ということになりますが、慰謝料だけでもこれだけかかる、こうした例は一般的な例で、もっとかかることもあるということを考えておくべきなのです。
そのため、自賠責で補えない部分について、二輪でも任意保険への加入が必要といわれているのです。