事故体験談

バイクによる事故は怖しい。
現在ガソリン価格が高騰の中、燃費もよく渋滞知らずのバイクは
とても便利で格好いい交通手段だが、一歩運転の仕方を誤ると怖しい事故へと繋がる。

私自身YAMAHAのXJR400を過去愛車としていたのだが、
軽傷ですんだが何度か軽い事故を起こしたことがある。
いずれも長距離の運転中等、何かしら疲れであったり、
天候であったり普段の運転プラスアルファの要因があったように思える。
もちろん、雨の際は、普段以上に運転を気をつけていることは当然である。
ただし、天候が雨、長距離運転中等、様々な要因が重なった際、
事故に繋がりやすいということをヒヤリとした瞬間も含め身をもって経験をした。

学生時代、京都から山口県までの長距離を
3月の下旬に高速を使わずに走った時の話だが、
出発地、到着地はあらかじめ出発時調べで晴れていたものの、
中盤山の中を走り抜けている際、予期せぬ雪混じりの雨や短時間の強い雨等、
多くの疲労を蓄積させる原因の要因があった。
それでも順調に島根県まで差し掛かった際、その時は見通しもよく、
雨は降ってはいたのだが、先ほどよりも勢いはなく、快調に走っていた際に事故は起こった。

100m程前に信号のない交差点があり、見通しも良かったため、
自分が交差点にたどり着く頃に、横切ることになるだろう車があったのが見えた。
しかし、自分が優先であった為、速度はあまり落とさずに走っていて、
道路を交差しようとした際、横切ろうとしていた車も止まらずにつっこんできた。
雨の中での急ブレーキは危ない為、私のほうが早く横切ることが可能であったため、
対向車両側に少し膨らんでつっきろうとしたのだが、
私の対抗車両も横切ろうとしていた車がまさかつっこんでくるとは思っておらず、
交差し始めており、私としては対向車両側にも膨らますことができず、
急ブレーキをかけるしかなくなってしまった。

結果から言うと、横切ろうとした車は急ブレーキを踏み、
幸い接触することはなかったのだが、私は雨の中急ブレーキをした為、
タイヤがロックし水の中をすべり、道路の上で
何メートルか滑りこけるという事故をしてしまった。
車両への被害としては、ハンドル部分が欠けてしまい、クラッチは半分に折れ、
ウインカーは割れ、フットスタンドはへしまがり、エンジンには傷、
タンクカバーは凹んでしまうという、大きな事故ではない割には結構な傷を被ってしまった。

あのときほどアスファルトが硬い、バイクは重かったと感じたことはない。
足をアスファルトとバイクに挟まれたまま、ひきずられたあの痛さは一生忘れないと思う。
その時は気づかなかったが、事故が終わってから洋服を見ると、
パンツや2重にしていた手袋も破れ、
傍から見ていたらたいしたことないような事故ではあったと思うが、
それなりの結果には
なってしまうということがよくわかった。

今回の事故は、長距離運転、天候、疲労、判断力低下時等、
色々な原因やミスが重なった、
まさにその時に起こった典型のような事故であったように思える。
現在バイクの運転をする人や、今後免許の取得を考えていたり、
バイクの購入を考えている方は、是非そのリスクが
どのような状況において発生するのかも含め検討して頂ければなと思います。