意外と多い事故

車よりも運転免許の難易度もかなり高いのがバイクです。
かつての「限定解除(750免許)」は全運転免許のなかで最も合格率が低いものでしたが、これは免許を取得させないことが目的でした。

事故について今回は紹介していきましょう。

1つ目は、交差点を直進して通過するときに、右折車と衝突事故が起こるケース。
車よりも車体が小さいため、近くにいるのに離れているように錯覚してしまうのです。
当然直進車が優先ですが、車しか運転したことがない人だとまだ離れているから大丈夫だと右折してくる可能性があります。
バイクを運転する方は「車が急に右折してくるかもしれない」と常に気を配らなければなりません。
交差点に侵入するときは、必ずスピードを落とすようにしてください。

2つ目は、単独事故。
スピードオーバーでカーブに侵入して、対向車線にはみ出す事故も頻繁に起きています。
ライダー側が注意したいのは、コーナリングスピードは車よりも遅いことです。
バイクのほうが速いように思えますが、実は乗用車の方が路面にグリップできるので、早いのです。
車のペースに合わせてコーナリングしようとすると、大きな事故につながってしまうので注意してください。

意外と多発しているのは飲酒運転によるもの。
飲酒運転といえば車というイメージがありますが、実はバイクでも意外と多いのです。
車よりも繊細な操作が要求される乗り物であるため、飲酒運転の危険度は車よりも高くなります。
単独事故はスピードの出しすぎによるものも多く、車よりも危険が多く潜んでいます。
ボディに包まれていないことも理由ですが、ブレーキ性能が弱いこともあげられます。
同じスピードで走行しており、フルブレーキングをかけるような状況だと車よりもバイクのほうが制動距離は長くなります。
つまりとっさの危険回避が苦手ということです。
バイクはブレーキングが難しい乗り物です。
車のようにブレーキを踏めばよいというものではなく、フロントとリアの両方のブレーキを使い分ける必要があります。
走行スピードが速くなるほど、フロントに依存したブレーキングをする必要がありますね。
それとは逆に街中などの低速走行ではリアブレーキの配分が大きくなります。

走行中は、車よりも車間距離と取ることが大切です。
急ブレーキをかけて後続車両から追突された場合、バイク側のダメージは大きいです。
車間距離を取ることで、後続車両のブレーキに余裕を持たせることにもつながります。