バイク事故について考える

バイクはその形状、性質から事故が多い乗り物でもあります。
だからこそそれを完全に乗りこなせる技術と体力が必要になってきます。
しかしそんな技術や体力を持っているプロの人間でも事故をもらってしまうことだってあります。

最近では、もう5年前になるんですね。
あのノリックこと阿部典史選手が公道で事故を起こしました。
いや、もらってしまいました。
これがその事故の報道のURLです。
http://www.youtube.com/watch?v=hRn3y0g2C9w
このニュースは未だに記憶に新しいですが、
業界のみならず、ファンにも相当な衝撃を与えましたよね。
どれだけこの阿部選手がすごい選手だったかは語りませんが、
世界チャンプにもなったバレンティーノ・ロッシが
「子供のころノリックに憧れていた」と言った言葉でもすごさが分るでしょう。
このようにどんなにプロでも事故で無くなってしまうことがあるんですね。

F1パイロットのジャン・アレジも言ってましたが、
「サーキットでは誰がどのようなことを考え、どう攻めてくるのか手に取るようにわかる」
のだそうですが、
「公道を走るのが一番怖い。
誰がいつ何を考えているのが全く分からないから」
とも言っているようです。

サーキットではプロ同士がお互いのテクニックの特性まで知り尽くして
走っているわけですから、ある意味安全ともいえます。
しかし公道ではテクニック自体を制御できていない素人がたくさん凶器とも言える車やバイクを
運転しているわけだから、プロからしてみたらこれほど怖い環境はないのでしょうね。

プロでも事故をもらうわけですから、いわんや素人をや。
ニュースを検索するとあるわあるわのもらい事故。
バイクに乗ってるこっちは悪くなくても、車のせいで事故ったりしています。
ネットで検索してみると最近でも
【乗用車と衝突、バイクの男性死亡 岡山・倉敷市】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120603-00000062-san-l33
これなんかも完全にもらい事故ですね。

全国で紹介されるバイク事故ニュースの氷山の一角なんだと思います。
動画を検索してみるともっとえぐい事故の動画などが出てきますが、きりがありません。
事故を起こすのが嫌ならばバイクに乗るなということになるのでしょうが
そういうわけにもいきません。

私もつい昨日、1人でツーリングしてきましたが、コーナリングで
ひやっとしたこともありました。
左カーブの際、バイクを左に倒しますがその倒し方と加重が不味かったのか
カーブが曲がり切れず若干センターラインを踏みそうになりました。
通行量もほとんどなかったので何ともなかったように見えるでしょうが、
ちょっと間違ったらスリップしてこけていたかもしれません。
そして対向車が来ていたら踏まれていたかもしれません。

自分なりに安全運転とはどういうことか?と考えてみてたのですが、
教習所で教えてもらったテクニックだけでは不十分だと思います。
それプラス、自分なりでいいから充分な車間距離を取ることと、
安全速度を守ることに勝るものはないのかなと。
HONDAさんではバイクを購入するとグッドドライバー章なるものを
つけてくれますが、心からそうなるように思わなければなりませんよね。
そういうことに常に気をつけていきたいと思っています。