販売台数低下で国内メーカーがテコ入れ

国内でのバイク販売台数は下がりっぱなしの状況が見られる

日本国内におけるバイクの販売台数は、年を追うごとに下がる傾向が見られ、バイクメーカーの頭を悩ませています。
海外では販売台数が上がっているところ、少なくても同じ水準を維持しているところが多いのですが、日本という市場で見るとかなりの減少率となっています。

やはり、コンパクトカーが普及するようになって、より快適かつ安全に走れる自動車を選ぶようになっているのが大きな理由です。
また、趣味としてバイクに乗る人の層が高くなっていて、どうしても全体に販売台数が制限されてしまっているのも近年みられる傾向です。

そこで、各バイクメーカーではテコ入れを行い、より快適に乗れるバイクの開発を進めたり、趣味のバイクとしてより高機能で愛着を持てるようなバイクを開発するようになっています。
こうしたテコ入れはバイク開発の分野だけでなく、販売店の変革にもつながっていて、以前とは異なる雰囲気を持つ販売店が増えています。

趣味で乗りたいと思えるバイクが多くなっている

国内では日常使用でバイクを乗る人が少なくなっているため、趣味で乗るという目的のためのバイクがかなり多くなっています。
より大型で高級感がある、多機能のバイクをどのメーカーでも力を入れていて、高額なモデルが軒並み登場しています。
若いころにバイクにあこがれていた、もしくはバイクに乗っていた中高年にターゲットを絞って、高級モデルを次々と出しているのです。

一方で、女性にも好かれるようなバイクの開発にも力を入れるようになりました。
オートマで簡単に乗れるバイクのモデルをたくさん作って、デザインにもこだわり可愛らしく、女性も喜ぶようなものとしています。
こうした効果は明らかに見えていて、ツーリングバイクでもオートマモデルが多くなっていますし、実際にツーリングに行く女性の割合も確実に増えているのです。

また、全体的に安全性や燃費にも技術を投入しているメーカーが増えています。
タイヤロックやブレーキのバランスを最新技術でコントロールできるようにして、転倒や事故を減らせるような工夫をしているのも特徴です。

見やすくておしゃれな店舗を作る

販売店にもメーカーからのテコ入れが入っています。
以前は、バイクが所狭しと並んでいて、いかにも男性向けのお店という感じでしたが、今ではゆったりとスペースを取っていたり、見た目にもかわいいバイクを展示用に並べたりと、かなり雰囲気作りに気を配っています。

女性も気軽に入れるように、おしゃれなアイテムやウエアを陳列するところも増えてきているのも大きな変化です。
さらに、バイクとオプション装備、ウエアなどをセットにして展示するなどして、アイテムの提案の仕方も変わってきていて、初心者や女性にも受け入れやすいようにしています。