本当は知らない?バイクの構造について
車に乗る人も本来、ある程度車の構造を理解しておくことが必要といわれますが、車検が必要ないバイクなどは、自分でメンテナンスや管理をしっかり行うことが必要となるので、バイクの構造についても知識を持っておくことが求められます。
これからバイクの免許を取得したいと思っている人も、少し勉強しておくと免許を取得する際にも役立つ知識となりますので、バイクの構造について理解を深めてくといいと思います。
バイクのエンジン周りについて
バイクの心臓部分として大切なエンジン、その周辺について、まずエンジンにはシリンダーの数によって、単気筒、4気筒などの呼び名があります。
気筒はエンジン内部で上下するシリンダー部分のことで、このシリンダーの数によりエンジン特性、乗り心地が変わってきます。
直立単気筒エンジンはオフロードバイク、クラシック系のバイクによく利用されているエンジンで、パワーは少ないのですが、独特のエンジン音が特徴的です。
V型2気筒エンジンはVツインとも言われるエンジンで、ビストンが2つあるので回転数が単気筒よりも高くなります。
並列4気筒エンジンは日本で作られているバイクの中でも、主軸となっているエンジンです。
低中速が得意といえませんが、回転数が上がると滑らかな走りとなります。
教習所でもよく利用されているエンジンです。
色々な種類あるマフラー
マフラーは様々な種類がありますので、これも理解しておくといいと思います。
マフラーは消音機ともいい、非常にシンプルな造りとなっています。
エキゾーストパイプという鉄の筒があり、サイレンサーの中にグラスウールという綿のようなものが巻きつけられており、これが音を吸収し消音しています。
エンジンをかけると最初爆発音がして、エキゾートとパイプ、サイレンサーに音が伝わり、ここで消音、静かに排気するという仕組みになっています。
同じ消音の役割を持っている部分としてチャンバーがありますが、この部分は排気という役割だけではなく、2ストのエンジンにもついていて、構造上はいってきたガソリンを一緒に排気するときに、ガソリンを燃焼室に戻すという重要な役割を持っています。
チェーンはどのように動くのか?
もう一つ、バイクの基礎構造となるチェーンについてです。
現在はシールチェーンというものが利用されていて、リングプレートの重なりによって構成されています。
この中にはシールという特殊なゴム製の「Oリング」が挟まり、シール内のグリスが封入され、磨耗するのを予防しています。
チェーンが利用されているといえば自転車もそうですが、自転車の場合、ノンシールチェーンというものが利用されています。
こうしたバイクの基礎構造をある程度覚えておくと、バイクに乗り始めて故障したとき、どこが悪いのか?ということを少しずつ理解できるようになっていきます。
バイクはカスタムも楽しい乗り物なので、構造を知っているとバイクをより楽しむことができるようになります。