KTMについて

田舎町のモーターサイクルファクトリーが作ったブランドKTM

オーストラリアの美しい田舎町、ここで小さいモーターサイクルファクトリーができてから、すでに半世紀がたちます。
田舎町に登場した小さいファクトリーが、現代、世界で有名なバイクメーカーとなるとは、誰も想像しなかったことかもしれません。

現代、特にオフロードシーンではKTMの名を知らないという人はいないと思うほどに知名度が高い企業となったKTMは、操業当初からレースに積極的で、常に活躍してきたといっていいでしょう。

ロードレースに参加したのは1955です。その後、1964年になるとインターナショナル・シックスデイズ・エンデューロに登場、更にオフロードを中心として活躍し、世界選手権モトクロス、MX1、MX2、エンデューロE1などを次々と連覇します。

世界的に有名なダカールラリーでは、KTMがライダータイトルとコントラクタータイトルを共に12回も連覇するなど、KTM一色といえるほどに活躍していったのです。
まさしくオフロードの世界ではその名を知らないものがいないという状態です。

草創期から取り組んできたロードレースの世界でも、頭角を現し、2003年には世界選手権ロードレース125ccクラスで初優勝したのを皮切りに、数々のタイトルを奪取しています。

2012年のMotoGP・Moto3クラスでは、ライダータイトルとコンストラクタータイトルの両方を獲得し、翌年も獲得したことで一躍ロードレース界にもKTMの名を知らし目始めています。

レースシーンからのフィードバックがマシンを高性能に

KTMは、レースの経験をフィードバックして市販車に活かすということを行ってきました。
このフィードバッグがあるからこそ、KTMの市販モデルは高い耐久性とスポーツ性が高く、非常に高性能なつくりのバイクとなっているのです。

様々なレースで圧倒的な強さを発揮してきたKTMのバイクは、このレースの経験に基づき、修正が必要なところを修正し、性能を伸ばせると思うところは伸ばし、完成度の高いバイクを作り出しています。

レースに出ている経験があるからこそ、安全性という面でも強固さを誇り、ライダーが安定してランディングできるバイクが次々に誕生しているというわけです。

KTMのバイクは常に独創性があり、人々を魅了してきましたが、その中には企業努力もあり、また一貫した姿勢が見られます。

創業当時からレースに果敢に取り組み、レースに勝つだけではなく安全性豊かに市販できるバイクを共に考えてきたからこそ、KTMが今、この時代にあってもその名を知らしめているのだと感じます。

オレンジのKTM、レース会場でこのバイクを見ないことがないといわれるほど、高い名声と実力を誇るメーカーが、更にこれから先、素晴らしいマシンを作り出すことは間違いないでしょう。