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メットイン収納を活用するアイデア集

スペースを有効活用する収納術

メットインは、ヘルメットだけでなく小物や日用品の収納にも使える便利なスペースです。ただし容量には限りがあるため、入れ方次第で使い勝手が大きく変わります。まず基本は「分類」と「小分け」。工具、レインウェア、書類などはアイテム別に分けて袋に入れると中が散らかりにくくなります。

また、製品のパッケージはかさばる原因になりがちなので、外して中身だけ持ち運ぶ工夫も有効です。使用頻度の低いものは奥に、よく使うものは手前に入れておけば、必要なときにすぐ取り出せます。持っておくと便利なのが折りたたみバッグ。急な買い物や荷物の追加に備え、1枚忍ばせておくと重宝します。

シート裏の空間も見逃せません。市販のメットインポケットを使えば、収納力をさらに高めることができます。あまりスペースがないと感じる場合でも、こうした工夫を取り入れることで収納効率が大きく変わります。限られた空間をどう使うかが、快適なバイク生活につながる鍵になります。

便利グッズで収納力アップ

メットインの使い勝手を良くするためのアイテムも数多くあります。代表的なのが「メットインポケット」。シート裏に取り付けられる専用ポーチで、書類やスマートフォンのコードなど細かなアイテムを分けて入れられます。サイズ展開もあるため、自分のバイクに合ったものを選べます。

濡れたレインウェアや頻繁に使う手袋などの収納には、通気性の良いメッシュケースが便利です。また、荷物が多いときに活躍するのが折りたたみ式の収納ボックス。必要なときだけ取り出せて、使わないときは畳んでおけるので無駄がありません。

加えて、100円ショップで購入できるポーチや小物ケースも実用的です。コストを抑えつつ整理整頓ができ、使い勝手も上々。荷物を入れるだけでなく、中で動かないよう固定する工夫も加えるとより良いでしょう。走行中の振動で物が動いてしまうと破損や異音の原因になるため、収納の仕方にも気を配ることが大切です。

安全に使うための注意点

便利なメットイン収納ですが、安全面の配慮も忘れてはいけません。まず気をつけたいのが重さの偏りです。片側だけに重いものを入れるとバイクのバランスが崩れ、走行に影響が出る可能性があります。できるだけ左右均等になるよう配置を調整しましょう。

さらに、直射日光やエンジン熱の影響でメットイン内は高温になることもあります。電子機器や食品など、熱に弱いものを収納するのは避けたほうが無難です。特に真夏のツーリングでは温度がかなり上昇するため、入れるものには注意が必要です。

貴重品に関しても、防犯の観点からはなるべく身につけるか、取り外して持ち歩くのが安心です。たとえロックがかかっていても、メットインは完全に安全とは言い切れません。

収納アイテムの劣化にも目を向けておきたいところです。防水機能が落ちていたり、マジックテープが緩んでいたりすると、思わぬトラブルにつながることもあります。定期的に状態を確認し、安全かつ快適に使えるよう維持していきましょう。メットインをうまく活用するには、利便性と安全性のバランスが欠かせません。

EVバイクがもたらす静かな未来

電動化が進むバイク市場の今

ガソリン車から電動モビリティへの移行が進む中、バイク業界でもEV化の動きが加速しています。世界全体では2020年時点で二輪車市場の約5%が電動モデルとされ、2030年にはその割合が20%まで伸びる見込みです。アジアを中心に通勤手段としてのEVバイクが浸透しつつあります。

国内の状況を見ると、原付一種クラスでの導入が目立ちます。ホンダは1994年に市販電動バイクをリリースしており、ヤマハも2002年に「パッソル」を販売開始。カワサキも2035年までに主要モデルの電動化を掲げるなど、主要メーカーの取り組みが本格化しています。とはいえ、日本全体で見ればEVバイクの存在はまだ限定的であり、多くのライダーにとっては選択肢のひとつに過ぎない段階といえそうです。

まだ乗り越えるべき現実的な壁

EVバイクの普及には、いくつかの課題が立ちはだかっています。まず大きな壁となるのが航続距離です。現在の技術ではバッテリーの容量に限りがあり、長距離ツーリングには不安が残ります。容量を増やせばその分車体が重くなり、扱いやすさが損なわれるケースも少なくありません。

また、価格帯も普及を妨げる要因となっています。高性能なEVバイクは一般的に高額であり、エントリーユーザーにとっては手が届きにくい存在です。モデル数の少なさもあり、選択肢が限られているのも現状です。

さらに、インフラ面の整備も課題です。バイク向けの充電ステーションやバッテリー交換拠点が全国的に整っているとは言えず、都市部を除けばEVバイクの利用に不便さを感じるケースもあるでしょう。認知度は高まりつつあるものの、「実際に乗ったことがない」という声は根強く、実用面での体感が普及を左右する段階にあります。

環境と暮らしにやさしい乗りものへ

こうした課題がある一方で、EVバイクには多くの可能性が期待されています。環境面での利点は明らかで、走行中に排気ガスを出さないため、CO2排出の削減に直結します。また、エンジン音がほとんどしない静かな走行は、都市部の騒音問題の軽減にもつながると考えられています。

SDGsの観点からも注目されています。とくに「クリーンエネルギーの促進」や「気候変動への具体的な対策」といった目標に関連しており、EVバイクは新たな交通手段として社会的な期待を背負っています。

今後はバッテリー交換式モデルや充電時間の短縮技術など、使いやすさを高める取り組みが進むと見られています。モデルの多様化も予想され、街乗り用から長距離ツーリング向けまで、用途に応じた選択肢が広がることでしょう。静かでクリーンな未来の足として、EVバイクは確実にその存在感を高めつつあります。

東南アジアではバイクがなぜ人気?

バイクの普及率が高い東南アジア、普及している理由

現在の世界のバイク市場における中心地は、日本でもヨーロッパでもアメリカでもなく、じつは東南アジアです。
この地域は巨大市場を形成しており、世界的に知られた日本のバイクメーカーもこの巨大市場で多数のバイクを販売している状況です。
例えばホンダでは2020年に約1513万台のバイクを世界中で販売していますが、そのうち約1330万台が中国、インド、東南アジアでの販売実績となっています。
国別でいえばインドネシアが約386万台、ベトナムが約210万台、タイが約110万台と、同年の日本国内での販売実績約21万台と比較しても、東南アジアがいかにバイク業界においていかに重要な市場となっているかがうかがえます。

どうして東南アジアでこれほどバイクが普及しているのかというと、純粋にバイクの普及率が高いことが挙げられます。
何人に一人がバイクを1台所有しているのかを示すバイクの普及率(日本自動車工業会によるデータ)では、タイが2.3人、インドネシアとマレーシアが2.4人と、じつに2~3人にひとりがバイクを所有している数字になります。
それに対して日本は12.0人、今やモータースポーツ業界で最大の市場となっている中国でも19.0人、アメリカになると38.6人ですから、いかに東南アジア諸国でバイクが広く普及しているがわかります。
しかも人口2億人を超えるインドネシア、1億人を超えるフィリピン、ベトナムなど東南アジア諸国には人口が多い国が多く、この普及率と合わせて巨大市場を形成している大きな理由となっているのです。

東南アジアでバイクが普及している理由

どうしてこれほどまでに高い普及率になっているのでしょうか?
よく挙げられる理由として、東南アジア諸国の経済事情が挙げられます。
自動車よりも購入費用も維持費も安く済むバイクを選ぶ人が多いというのです。

確かにこれはひとつの理由にはなりますが、こうした経済的な理由よりもむしろ東南アジア諸国の生活事情が深く関係していると言われています。
例えば交通事情ですが、日本と比較するとまだ十分にインフラが整っているとは言えない環境のため、小回りが効くバイクは移動手段としてとても適しているというのです。
また、人口だけでなく人口密度が高い点も理由として挙げられています。
人やモノが密集している地域では、やはり小回りが効くバイクのほうが自動車よりも使い勝手が良いのです。

もうひとつ、東南アジアの気候条件もバイクの普及を促しているとの意見もあります。
雨季になると大量の雨が振るこの地域では、コンパクトなバイクが移動手段として重宝するのです。

このように、東南アジアならではの土地・生活環境とバイクとの相性がとてもよいことから、現在のような巨大市場を形成していると考えられているのです。
こうした東南アジアの状況に操縦性に優れた日本製のバイクが合っているということが、日本メーカーのバイクが大きな人気を博している理由にもなっているようです。

バイクに屋根をつけるメリット・デメリット

屋根を付けられるバイクの車種にはどんなものがある?

宅配サービスでは、屋根をつけたバイクが活躍している様子を見ることができます。
この屋根はどんなバイクでもつけられるわけではなく、基本的には小型のスクータータイプのバイクがメインです。

代表的なところでは宅配サービスでよく導入されているホンダの「ジャイロキャノピー」、着脱式の屋根を取り付けられるイタリアのメーカー、アディバの「AD125」、ヤマハの「トリシティ」などが挙げられます。
こうしたバイクにはメーカー純正の屋根があるので、これから屋根付きのバイクに乗りたい!という方はまずこうした選択肢のなかから探してみるとよいでしょう。

バイクに屋根を取り付けるメリット、デメリットとは?

そもそもバイクは屋根をとりつけるものではない、と感じる方もいらっしゃるでしょう。
「わざわざ」屋根をつけることにどんなメリットがあるのでしょうか?

まずやはり雨に強いことが挙げられます。
サイドは覆わないので横殴りの雨には弱いですが、ちょっとした雨くらいなら雨に濡れずに快適に走行することができますので、走行中に濡れたくない方にピッタリです。

また屋根がある分、風にも強くなります。
フロントスクリーンが正面からの風を防いでくれますから、風による体力の消耗や寒さ、体温の低下を防ぐことができます。
冬場に長時間運転する際にはこのメリットがとても重宝することでしょう。

この防風効果による効果に加えて、日差しを遮ることによる快適さも見逃せないメリットです。
夏場の暑い日差しを屋根で遮るだけでも、体感には大きな差が出てきます。
この風と日差しを防ぐ効果は、宅配サービスのライダーを保護するうえでも大きな役割を果たしています。

では一方で、デメリットにはどんなものがあるのでしょうか?
ツーリングが好きな方は、「バイクと一体感を味わえない」点を挙げるかもしれません。
バイクが自分の体の一部になる感覚、風とひとつになる感覚、周囲の自然と一体になる感覚…こうした点にバイクの醍醐味を感じている方にとっては、屋根付きのバイクはあまり魅力的に感じないかもしれません。

屋根をとりつける分、バイクが重くなる点も大きなデメリットです。
もともと小型のスクータータイプにとりつけることが多いため、せっかく小回りがきくコンパクトなバイクが屋根のせいで重くて扱いにくくなってしまうことが多いのです。
小柄な人に向いているバイクが屋根のせいで向かないバイクになってしまう、あるいは転倒してしまったときに起こしにくいといった問題も出てきます。

さらに先ほどメリットとして挙げた防風効果も、強風の時にはかえって扱いにくくなってしまうデメリットをもたらします。
屋根やスクリーンに強風が吹くことで車体のバランスをとりにくくなってしまうのです。
このようにメリット・デメリットの両方があるため、賛否両論が真っ二つになる傾向もある屋根つきバイク。
どちらかというと実用性を重視した仕様であり、屋根をつけることでどれだけ実用面でメリットが得られるかが評価を決めるポイントとなりそうです。