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ホイールベアリング交換

ホイールベアリングの異常

バイクでブレーキをかけると、いつもとは違う振動がフロントの方から伝わってくる、何かおかしいなと感じたら、それはホイールのベアリングという部分に異常があるからと考えていいでしょう。
ホイールとアクスルシャフトの回転抵抗を減らすという働きを持っているのがホイールベアリングです。
もしもこの部分がなければ、アクスルシャフトがバンバン削られていきます。

走っていてブレーキをかけた時、何か変な振動があると感じる時、またタイヤを手でぐるっと回してみてどこか引っかかるな?と感じる時、さらに左右にタイヤをゆすりがたつきを感じるようなら、ホイールベアリングの交換が必用となります。
ホイールベアリングは一般的に2万キロ位走行すると異常が出てくるといわれていますので、このキロ数、若しくは不具合、違和感が出た時交換を考えましょう。

ホイールベアリング交換、まずは分解

用意するものはベアリング2個、ダストシール2つです。
2000円位で購入できます。
フロントを軽く持ち上げておいて、フロントフォーク下のボルト2つ、ブレーキキャリパーのボルト2つ、さらに逆側のフォーク下のボルト2つ、スピードメーターケーブルの根元にあるプラスのねじを外します。

ここから分解です。
2つ同時に動かしてはずし、ディスク側のダストシールをできればてこの原理で、ドライバーで行う場合、ホイールに傷がつかないように十分注意しながら行います。
同じ要領で反対側もはずし、次にベアリングを外します。

ベアリングを外す方法

もしもベアリングを抜く「ベアリングプーラー」という特殊工具を持っている場合、その工具で簡単に引き抜くことができます。
とはいえ持っていない方も多いと思いますので、ドライバーを利用してたたきぬく方法でやってみましょう。

ベアリングは膨張している方が外しやすくなるので、ドライヤーなどで温めておきます。
温まったらマイナスドライバーを利用して、反対からベアリングをたたきながら少しずつ外します。
ドライバーでぼこぼこになりますが、外れたらよしとします。

中に小さい金属性のボールが入っているのでこれを交換します。
長く交換していないと真円が楕円形に変わっています。
新しいベアリングを組み付ける際には、冷やしておくと縮み組みやすくなります。

ベアリングを均等にハンマーなど利用して打込みます。
この時斜めになってしまうとホイールを傷つけてしまう事もあるので、均等に打込むことを意識してください。
古いベアリングをあてがい、叩き込み、奥まで入ると音が高音になるので、そこで入ったという事がわかります。

ダストシールも同じ要領で

ベアリングの作業が終わったら、今度はダストシールです。
ダストシールもベアリングと同じように、古いものを上にしてハンマーなどを利用して炊き込みます。
斜めになっていると動きに影響してしまうので、均等になるように丁寧に行いましょう。

オイル交換とブレーキの簡単メンテ

エンジンオイルの交換は半年に一回行おう

バイクのメンテナンスでしっかり行っておきたいことの一つに、オイル交換があります。
オイルは減摩したり緩衝、さらに洗浄などをしてくれるため、重要です。
エンジンを長持ちさせ、いい状態にしておくためにも、エンジンオイルを交換する事はとても重要な事なのです。

一般的に、最悪でも夏になる前、冬になる前、年2回は行っておくべきことです。
キロ数でいえば2500から3000km位走行したらエンジンオイルを交換します。
同時に、エンジンオイルの交換2回のうち、1回はフィルター交換も行い、ドレンボルトに関しては利用するワッシャーの交換を毎回行いたいものです。

エンジンオイル交換の方法

オイル交換に必要な物は、オイルを注ぐためのジョッキ、パッキン、ドレンボルトワッシャー、さらにフィルター、メカニックグローブ若しくは軍手、ゴム手などが必要になります。
古くなった廃油を廃棄するため、廃油処理バックを用意しておけば安心です。

まずはメガネレンチでドレンボルトを外します。
抜きやすくするために、作業の前に暖気してオイルを温めておきましょう。
ドレンボルトを外すことでオイルが出てきます。
オイル廃棄用の処理バックを準備してオイルを受けてください。
オイルが熱くなっているので注意が必要です。

ドレンボルトのワッシャーは、ドレンを変形しないように保護してくれる役割があり、またボルトが安易に緩まないようにしてくれます。
ずっと固く締めつけられているのでつぶれ変形していることもありますので、必ず新品と交換しましょう。

オイルフィルターは金属同士がこすれあうエンジン内部から発生する金属片などを受け止めてくれる場所です。
このフィルターにはその金属片がありますので、2回に1回は交換します。

オイルフィルターを交換する場合と、オイルフィルターを交換しない場合、新しいオイルの必要量が違ってきますので、バイクのサービスマニュアルを確認し、どの位入れることが望ましいのか調べておく方がいいでしょう。
オイルの量は少なくてもよくないし、多くてもよくありません。
適量を入れるという事を心がけてください。

ブレーキ周辺のメンテナンスもしておこう

ブレーキ周辺をメンテナンスするとなると部品が複雑に絡み合っているようで手を出しにくいです。
しかし慣れてしまうとさくっと出来るようになる箇所です。
ブレーキというのは事故を起こさない、また突発的な衝突を予防するためにもとても重要な部分です。

できれば慣れるまで経験者の方と一緒に行いましょう。
基本、洗浄です。
細かい汚れを落としきれいに洗浄する事でスムーズなブレーキ操作ができるようになります。

キーキーと音が鳴るようならブレーキパッド裏にグリスを塗ります。
ブレーキパッドの状態を確認しましょう。
ここがすり減ると停止できなくなるほか、ブレーキローターを傷つけることになるのですり減っているようなら交換します。
歯ブラシなどを利用し細かい汚れまでしっかり除去する事が大切です。

エンジンオイルの選び方

バイクのオイル、高い方がいいの?

バイクに乗る方は、ある程度のメンテナンスが自分でできるという方が多いのです。
バイクをいじるのが好きという方も多く、自分のバイクに愛着を持ってメンテナンスされています。

エンジンオイルの交換はさまざまなメンテナンスの中でも非常に大切な要素となりますが、面倒な作業となるので、まだいいかと、後回しにしてしまいがちです。
しかし、エンジンオイルというのはとても重要なのでオイルによっての違いなどをしっかり理解しておくことも必要でしょう。

オイルの粘度の違い

エンジンオイルの交換の際、エンジンオイルの固さを理解しておくと役に立ちます。
オイルには0W-20とか、10W-40など書かれています。
Wの左の数字が粘度(低温の際の固まり難さ)で、Wの右の数字が高温の際の耐熱性を表しています。

詰まり0Wよりも40Wの方がドロドロになる、○W-20よりも○○W-40の方が高温でも粘度を保っているという事を表します。
熱を加えることで粘度が下がるためどうしても保護性能が弱くなってしまいます。
熱に対し、粘土を保つことができる方がW右の数字が大きくなりますので、耐熱性に対し高性能なオイルという事になります。
スポーツ走行するバイクなどは当然、耐熱性の高一戸建てオイルがいいのですが、通常街乗りするくらいであれば、耐熱性はW右の数字が20、若しくは30くらいで十分という事になります。

オイルの低温時の固さについて

Wの左横の数字は、低温になった際、固まり難い数字を表示しています。
かなり気温が下がる冬場などは、燃費が悪くなりますしかなり実用性が低くなってしまいますが、ここに関わってくるのが低温時のオイルの固さです。

ドロドロしているよりも、さらさらしている方が固まりにくい、つまりWの左の数字が小さいほどさらさらしていて粘度が低いという事がわかります。
粘度が低ければ抵抗が少なくなるので燃費の向上、さらに気温が低くても指導性が高まります。

となると0Wが適切なのかというとそう単純ではなく、高温になると油膜切れを起こすという危険性もあります。
夏場などは気温も高く、ここでさらさらすぎるエンジンオイルを利用する事で、熱量が高くなってしまう事も多く、エンジンを保護するという事を考えると、0Wより20W位が適当と考えられます。
利用する環境、また季節などを考慮し、状態にあったオイルを選択刷る事が望まれます。

安い、高い、さらに製法は?

新車のバイクや高年式車両に利用した場合、エンジンオイルが高い、安いという事にそれほどの差を感じません。
一般的に夏は10W-40位、冬場は5W-30位を利用すると考えておけばよく、エンジンオイルが高いとか安いということはあまりにも安いという以外、考えなくてもいいといわれます。

オイルの製法には鉱物油、部分合成油、全科学合成油という種類に分けられます。
全科学合成油が高いオイルです。
高いオイル、つまり全科学合成油に関しては粒子の細かさ、耐熱性をあげる様々な添加物が配合されていると違いがあります。
鉱物油と比較すると全科学合成油の方が持ちがいいという事も知られています。

整備ってどこまで自分でやっていいの?

どこまで自分でメンテナンスするか

バイクはメンテナンスが欠かせません。もちろんバイクにトラブルがあったり、故障したという事ならバイクのメンテナンス専門スタッフに修理してもらうことになりますが、普段のお手入れは欠かせません。
バイク屋さんに前部おまかせしてしまうという事もできますが、費用もかかりますので、普段のメンテナンス位は自分でしっかり行いたいいものです。
それが、命を守る事もつながりますし、バイクに多く触れることでより楽しく、愛着を持って乗る事が出来るようになるからです。

しかし、どの部分までメンテナンスを行えばいいのか、それがわからないという方もいるでしょう。
そこで、自分のバイクに関する知識でどこまでできるのか、それを理解しておくことも重要な事です。

バイク初心者の方は日常点検から始める

バイクを購入したばかり、乗り始めたばかりという方は、日常的な点検から覚えていきましょう。
洗車から始まり、チェーンの清掃、注油、ヒューズの点検や交換、エアクリーナー、バックミラー、ウインカーの清掃や交換、さらにヘッドライドやテールライト、ウインカーの点検やバルブの交換などです。

こうした日常的な点検プラスちょっとした知識でできるメンテナンスは工具なしでもできることがありますし、ドライバーやラジオペンチなどがあればどのような車種でもメンテナンスできます。

少し手を入れることでその箇所にどのような部品がついているのか、どんなふうに汚れるのかということがわかるようになります。
できれば交換なども思い切ってやってみて、取り付ける手順などを覚えておくといいでしょう。

初歩的なメンテナンスから定期点検に進む

初歩的なメンテナンスができるようになったら、定期点検整備を身につけましょう。
定期点検というと、半年、1年などのスパンで行いますが、バイク屋さんで行ってもらうものというイメージです。
しかし日常点検で行っていたことにプラスし、オイル交換など工具を利用して行う点検など作業要素がプラスされるだけです。

エンジンオイルやオイルフィルタの交換や、ブレーキパッドの交換、チェーンの張り具合の調整など行っていくことで、定期点検を少しずつ覚えていくことができます。
全部行うという必要はありませんが、少しずつ出来ることを増やしていくといいいでしょう。

点検できるようになったら部品交換やオーバーホールに挑戦

定期点検が出来るようになってくれば、車検や一般整備と同じようなメンテナンスが徐々にできるようになっていきます。
ただ、無理せず自分が出来る範囲で作業の流れなどを理解しながら行う事が大切です。

ハンドルやマフラーの交換を行ってみたり、タイや交換を行う、こうした作業もわからないことがあれば、バイク屋さんで聞いてみるなどするといいでしょう。
オーバーホール、分解整備ですが、分解した順番に部品を並べ、どこに何がどう収まっているかを確認しながら行うと上達していきます。
その後、整備に関する基礎知識がしっかり身に付いたなと思えば、その上のレベルの整備を少しずつ覚えていくといいでしょう。