沖縄でモータースポーツ用の多目的コースが新設

沖縄市が運営する公共施設「モータースポーツマルチフィールド沖縄」誕生!

2022年4月29日、沖縄市に「モータースポーツマルチフィールド沖縄」がオープンしました。
この施設は、沖縄市の桑江市長が公約として掲げる「本格サーキットの建設」の実現に向け、短期ビジョンとして位置づけている事業です。
モータースポーツ競技に地方自治体が関わるのは、非常に珍しい事例として注目されています。

モータースポーツマルチフィールド沖縄は、自動車やオートバイ競技・イベントなどの開催する、沖縄モータースポーツのシンボルとなる施設です。
これによって、「長期滞在型」観光地への取り組みが加速することが期待されています。
モータースポーツ競技を観戦するために世界中から人々が訪れ、競技開催中に長期滞在をしてほしいというのが沖縄の描くビジョンだからです。

また、交通安全意識の向上、地域に根ざしたイベントの開催を通じて地域活性化を推進するのも目的としています。
今後は自動車やバイクなどの競技会やイベントを中心軸としながらも、モータースポーツ以外の幅広い分野の催しも開催される予定です。
たとえば沖縄の伝統舞踊“エイサー”の練習会場として、自治体や子供会の行事を行う広場として、また映画やCMのロケ地など、まさに多岐にわたる用途に利用できる“マルチフィールド”なのです。

沖縄からモータースポーツの魅力をアジアに発信

沖縄県は東アジアの中心に位置しており、各国からの訪問客を観光のターゲットとしていて、その目玉となるのが“モーターサイクルの聖地化”です。
本格的なサーキットを建設し、東アジアを初めとする世界中から人々が訪れる、モータースポーツ競技会の開催を目指しているのです。

そのためにはモータースポーツの魅力を発信し、多くの人たちに知ってもらう必要があります。
また、沖縄市がモータースポーツの聖地となるために積極的に競技会やイベントを開催して、実績を積まなければいけません。
実績を積んでいく場、それこそが、今回オープンしたモータースポーツマルチフィールド沖縄なのです。

モータースポーツマルチフィールド沖縄について

モータースポーツマルチフィールド沖縄は、沖縄市倉敷に位置します。
アクセスは沖縄自動車道(道路番号E58)の沖縄北インターチェンジから8分程度で、競技会やイベントなどが行われない日はスポーツ走行などが楽しめます。
利用は仲間で貸し切る「貸し切り利用」と、他の人に交じってスポーツ走行を楽しむ「共用利用」があります。
共用利用ではオートバイ走行のほか、四輪でタイムを競うジムカーナやタイヤを横滑りさせながら走るドリフト競技、レーシングカート、ミニバイク、エクストリーム・フリーバイクなど、さまざまな走行が楽しめるようになっています。

貸し切り利用は事前予約が必要ですが、共用走行は事前予約は不要で、当日会場で申し込めば参加できます。
どちらを利用するにしても、安全のために必ず注意事項に目を通し、ルールを守って走りましょう。