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バイクに初心者マークは必要?

そもそもバイクの初心者マークとは?

バイクにも、車と同様に初心者マークがあります。
基本的な目的は同じで、免許を取得してから1年間の間にバイクに貼り付けて走行するものです。

ただしバイクの場合、免許取得から1年以内の「初心者」であってもこの初心者マークを添付しなければならない義務はありません。
ですから必ずしも必須なものではなく、貼らなくてもOKなものでもあります。

バイクに初心者マークをつけるメリット・デメリットは?

このように必須なものではありませんが、つけることでさまざまなメリットが得られるので初心者はつけたほうがよいでしょう。
そんなメリットの筆頭に挙げられるのが、「わたしはまだ初心者です」ということを周囲にアピールすることができる点です。
これを「恥ずかしい」と感じる方もいるかも知れませんが、初心者であることをアピールすることで周囲が配慮してくれるメリットが得られます。
また、「本当にちゃんと運転できるのか」と周囲の車・バイクが警戒することで、結果的に配慮してもらう面もあります。

もし運転中にトラブルに見舞われた場合でも、初心者の場合は他のライダーからいろいろと助けてもらえる可能性が高くなります。
とくにツーリングの時などは、他のライダーからサポートを得られるチャンスが得られるでしょう。

では、初心者マークをつけるデメリットはあるのでしょうか?
実際の運転でマイナスの影響を及ぼすことはほとんどないでしょう。
ただ、先述したように「恥ずかしい」「カッコ悪い」と感じる面が気になる人も多いはずです。
また車と比べてバイクの初心者マークは目立ちにくいので、せっかくつけてもメリットが得られにくいデメリット(注意点)もあります。

バイクの初心者マークを貼る際の注意点

バイクの初心者マークを貼る際には、できるだけ目立つように貼るよう心がけましょう。
そもそもバイクには貼り付けるスペースが限られていますから、どこに貼れば目立つのかをよく考え場所を決める必要があります。
基本的には後方の車やバイクに見える場所に貼りますから、実際に貼った後に遠くからでも見えやすいかを確認するのを忘れないようにしましょう。

バイクではなくヘルメットに初心者マークを貼りつける人もいますが、これは非常に見やすいよい方法と言えるでしょう。
この場合には目立つかどうかだけでなく、見栄えにもこだわったうえで初心者マークをファッションアイテムのように使いこなすセンスが求められるかもしれません。

また、初心者マークの種類にもちょっとこだわってみましょう。
一般的なマグネットタイプのほか、ステッカータイプ、バッジタイプなどもあり、例えばバッジタイプをバイクやヘルメットではなくライダージャケットやリュックに取り付ける方法などもあります。
こうした初心者マークの貼り方・付け方の工夫もしてみるとよいかもしれません。

ウガンダ政府がエンジン搭載バイクを電動バイクに無料交換

政府と投資家たちで電動バイクを無料提供するための契約を締結

ウガンダ・ナイルポストが2023年1月1日に報じたところによれば、ウガンダ政府はバイクユーザー全員を対象に内燃機関バイク(ICE)と電動バイクの無償交換を進めるため、投資家らと提携を結んだとのことです。
世界中で多くの国が2050カーボンニュートラルを目指し、政府の支援策を通じて電気自動車(EV)への移行を促進しています。

これには大きな公的資金が投入されることが一般的ですが、ウガンダ政府は投資家たちの資本を活用して、この目標を達成しようとしているようです。
報道によれば、ウガンダのヨウェリ・ムセベニ大統領は複数の投資家と協力し、東アフリカで人気のバイクタクシー「ボダボダ」を含むすべてのバイクユーザーに対し、ICEバイクと電動バイクの無償交換を行うことを年末の国民向け演説で発表しました。

無料交換の仕組みは?

この無料交換はどのように実現されるのでしょうか?
ムセベニ大統領の説明では、投資家たちがこの事業に資金を提供することで、電動バイク利用者が使う充電ステーションの運営ライセンスを得られるとのことです。
つまり電動バイクのインフラ運営の権利を与えることで、将来的な長期利益によって投資家たちが資金を回収できるわけです。

またムセベニ大統領は、現行のボダボダ運転手たちが政府の無料交換プログラムに参加することで、運営コストを50%削減できるとアピールしています。
電気を使用することで燃料費が大幅に抑えられるため、資金節約を望む人々にとっては魅力的な提案と言えるでしょう。

首都カンパラにおける移動の40%を占めるとされるボダボダは、ウガンダ経済において重要な役割を果たしています。
このボダボダの電動化は、投資家にとっても魅力的な投資先となるでしょう。
民間資本を活用して環境対策とインフラ整備を同時に実現しようとするウガンダ政府のアプローチは、独創的であるとして今後高く評価されるかもしれません。

ウガンダにおける電動バイクの価格は、約500万ウガンダ・シリング(おおよそ17万8,890円)となっています。
電動バイクはICE搭載バイクよりも高価な商品ですが、バッテリーのコストはリース方式でカバーされ、ステーションで交換する際に一定の料金を支払うだけで済むようになっています。
この料金は、近年高騰しているガソリン代に比べるとかなり安いものです。
この事実が、大統領が主張する運用コストの50%削減の根拠となっています。

ボダボダだけでなく、ウガンダ政府はバスなどの交通システム全般をICEから電動化へとシフトさせる計画を推進しています。
東アフリカ地域の輸送量の70%がガソリンを使うICE搭載の二輪および三輪車によって担われているとの調査結果がありますが、電動化が計画通り進むとCO2排出量の大幅な削減も現実味を帯びてくるでしょう。

スプロケットの働きとは

バイクにおける「スプロケット」の重要性

スプロケットは、バイクのエンジンから得られるパワーをリアタイヤに伝える役割を担っています。
エンジン側にある「フロントスプロケット」とリアタイヤ側の「リアスプロケット」をチェーンが繋ぎ、力が伝わる仕組みです。
スプロケットは連続して高速回転するチェーンと接触しており、金属同士の摩擦が発生するため、非常に過酷な状況下で働いています。

スプロケットの材質について

スプロケットの材質には、おもにアルミニウムとスチールがあります。
両者の違いは、重さと耐久性です。
アルミニウムはスチールの約1/3の重さなので、同じ形のスプロケットでもアルミ製はスチール製の1/3の重さになります。
そのため、運動性能が大幅に向上するのがアルミ製のメリットです。

ただし、耐久性はスチールがアルミニウムより優れています。
アルミ製スプロケットの寿命は約1万~2万kmですが、スチール製は約2万~4万kmと倍以上の耐久性です。
なお、新車には排気量にかかわらず、コストや耐久性を考慮してスチール製スプロケットが標準装備されています。
モトクロスなど競技用モデルではアルミ製スプロケットが採用されることもありますが、公道走行用のモデルはいずれもスチール製です。

なお、フロントスプロケットにはスチール製しか存在しません。
エンジンの出力に関係なく、カウンターシャフトから直接パワーを受けるフロントスプロケケットには高い強度が求められるため、スチールが適しているのです。
フロントとリアのスプロケットで使用されるスチールには異なる材質が用いられ、フロントスプロケットにはクロムモリブデン鋼が、リアスプロケットにはスチール(S45C)が採用されています。
また、スチール製のスプロケットは、強度を高めるために焼き入れが施されてから出荷されるのが特徴です。

スプロケットの歯数を表す「丁」という単位

一般的にスプロケットの歯数は、「丁(ちょう)」という漢字で表記されます。
英語で歯を意味する「Teeth」の頭文字「T」と丁が似ていることから、このような表記が使われるようになったといわれています。

多くのスプロケットは車種専用に開発されています。
同じ歯数でも「ボス」と呼ばれる突起があるタイプや、チェーンのサイズが違うことにより厚みが異なるため、歯数が同じだけで別の車種に適合するわけではありません。
ただし、一部のスプロケットなど他メーカーのモデルでも使用可能な汎用タイプがあります。

バイクの性能を向上させるためには、スプロケット選びが重要です。
軽量化を優先するのか耐久性を重視するのか、バイクの用途や走行条件に合わせて適切な材質や歯数のスプロケットを選ぶことが大切です。
スプロケットの交換時期や適切なメンテナンス方法にも注意を払い、バイクの走行性能を最大限に引き出しましょう。

バイクのデザイナーになるには

バイクのデザイナーの種類

オートバイデザインの分野には、さまざまな専門職が存在します。
代表的なものとして、スタイリングデザイナー、CMFデザイナー、クレイモデラー、デジタルモデラーが挙げられます。
一つのモデルを完成させるためには複数のデザイン専門家が協力し合う必要があるため、チームワークが非常に重要です。
一方、デザインの仕事は幅広く、デザイナーによってかかわり方が異なるのですべての業務を一人でこなすこともあるそうです。

なお、バイクの知識がなくてもバイク業界でデザイナーとして働くことは可能です。
二輪免許がなくても問題なく、採用試験に影響することはありません。
入社後にバイクに関する知識を学び、余裕があるときに二輪免許を取得すれば十分です。

実際、オートバイに関する知識がない状態で入社した方がよい場合もあると言われています。
バイク好きでない人だからこそ、魅力的なバイクをデザインできる可能性があるからです。
異業種から転職してくるデザイナーも少なくありません。

バイクデザイナーの仕事内容

デザイナーのおもな仕事は、絵を描くことです。
絵を描く目的は、自分のアイデアを他人に効率的に伝えるためです。
言葉で説明しても聞く人によって理解が異なるため、絵が最もわかりやすい方法とされています。

手描きやデジタルスケッチに関係なく、絵はアイデア伝達の手段です。
デザイナーが何かを作り出すときや検討するときは、まずアイデアスケッチを描きます。
その際、コンセプトの世界観を明確に設定し、検討した上で描き始めます。
描いたコンセプトからさらにアイデアを絞り込み、最も魅力的なデザインに仕上げるのがデザイナーの役割です。

デザインが決定されるまでに、おおよそ100枚程度のスケッチが描かれることが一般的です。
経験を積むことで、ある程度頭の中でデザインを構築できるようになると言われています。
アナログかデジタルかはどちらでもよいですが、最近ではデジタルスケッチが主流となりつつあるようです。

二輪と四輪の大きな違いはエンジンが露出しているかどうかです。
そのため、バイクのデザインの場合、デザイナーだけの知識ではスケッチを描くことが難しく、設計担当者の協力が必要となります。
つまり、実現可能かどうかをスケッチ段階から設計担当者と密接に検討していくことが重要です。
特にネイキッドタイプのバイクでは、エンジンなどのレイアウトを先に決定した後、ほかのデザイン要素を描くことがあるとされています。
一方、スクーターのようにエンジンがボディ内に隠れている場合は、スタイリングスケッチが先行することもあるでしょう。

自動車の場合、フロントフェイスとリアフェイスのデザイナーが異なり、インテリアにも専門のデザイナーが存在します。
したがって、二輪と四輪ではデザイナーの仕事内容にかなり違いがあると言えるでしょう。