三菱電機がバイクに搭載できる冷蔵庫を開発

ユニークな冷蔵庫付きのバイク

バイクは実に様々な目的のために用いられます。
日本や欧米のような経済的に豊かな国では、ツーリングなどの趣味のために高額なバイクが販売され、メーカーの大きな収入源です。
しかし、世界に目を向けると、日常を支えるなくてはならないツールの一部となっていることが分かります。

自動車は高価ですしガソリン代や維持費もかかるため、多くの貧困層は車を持つことができず、バイクで移動をしています。
単に通勤や買い物のためだけでなく、物を運んだり、いわば行商のようにバイクに商品を積んでそれを売り歩いている様子もよく見かけられるものです。

そこで三菱電機は、バイクの荷台に着けられるタイプの冷蔵庫を開発して販売することにしました。
漁港で入手した魚介類を内陸まで鮮度を保ちながら運ぶため、冷蔵品やアイスなどの商品を運搬するために、こうしたバイク用の冷蔵庫というのは実に役立つものなのです。
先進国ではなかなか考えられない様子ですが、途上国では非常に有用なツールとなっていて、経済活動を支えるものとなっています。

未来のことを考えて新しい商品を開発する三菱電機

三菱電機は、世界に誇る電機メーカーとして創造的な商品開発能力を持っていますが、単に市場の受けが良い商品というだけでなく、未来につながるような製品を作ることをモットーとしています。
エコ性能に優れ、地球環境を守ると同時に、顧客の経済活動をより効率化させる製品を作り、エコと経済を同時に進められるようにする手助けをしているのです。

また、このバイク用の冷蔵庫のように、様々な国の様々な環境を実際に観察して、そこで必要とされているものを考案し具体的に形にするというのも、三菱電機が得意とする分野です。
競争が激しい電気製品ですが、ちょっとした観察力と行動力によって、多くの人の生活を支えるような製品を作り出せるのが魅力です。

同時に二つのマーケットに売れる商品を作る

さらに、三菱電機では一つの商品で二つ以上のマーケットに売り込めるような効率性の高い商品を開発することも心掛けています。
たとえばこのバイク用の冷蔵庫は、とてもコンパクトでエネルギー効率が高いため、ベッドの脇にちょっとした飲み物などを保管できる冷蔵庫としても使えるようになります。
多少デザインとペイントを変えるだけで、貧困層だけでなく富裕層というマーケットにも売り込むことができるという、とても小回りの利く商品となりえるのです。

こうした発想の豊かさがたくさんの便利な商品を生み出す力となっています。
これから、さらにバイクライフを豊かにしてくれる、斬新な製品を開発し世に送り出してくれることを期待したいものです。