あおり運転を正当化する意見

あおり運転を反省しない人たち

あおり運転について、改正道路交通法により「妨害運転罪」が新設され、厳しい取り締まりが行われるようになりました。
しかし弁護士ドットコムの実態調査では、22.8%の人があおり運転の経験があると回答し、そのうち約6割があおり運転を後悔していないと回答したとのことです。
調査対象者は全国の男女1241人で、年代別に見ると50代男性(40.2%)、60代男性(29.6%)、40代男性(28.5%)が最も高い割合で、女性は50代(13.9%)が最も高かったです。
あおり運転の理由としては、「前の車が遅かった」が58.7%、「急に前に割り込まれた」が27.2%、「向こうから先にあおってきた」が8.5%という結果でした。

取り締まりを受けた人のうち6割近くがあおり運転について後悔していないと回答したわけですが、それにはどういう主張があるのでしょうか。
一部の回答者によると、追越車線をゆっくり走ったり割り込まれたりしたことを理由に、あえてあおり運転をする正当性があったと主張しています。
しかし、あおり運転は極めて悪質で危険な行為であり、改正道路交通法により厳しい罰則が設けられています。

あおり運転に科される重い罰則

妨害運転罪の違反による罰則は、「3年以下の懲役又は50万円以下の罰金」が科せられます。
基礎点数は酒気帯びと同じ25点で、高速道路上で相手車両を停車させるなど著しい危険を生じさせた場合は、「5年以下の懲役又は100万円以下の罰金」が科せられます。
また、事故を起こさなくても免許を取り消されることがあります。
あおり運転は他の車両の通行を妨害し、重大な交通事故につながる危険もあるため、社会的に許される行為ではありません。

運転をする際は、自分だけでなく他のドライバーや歩行者などの安全を考慮することが大切です。
また、自分が追い越したい車両がいる場合は、冷静に対処することが必要です。
自分が妨害運転をした場合、相手に危害を加えたり、自分自身も重大な事故につながる可能性があるため避けることが望ましいです。

もし自分があおり運転を受けた場合は、まず冷静に対処することを肝に銘じてください。
怒鳴り合ったり追いかけるような行為は避け、そのまま通報するか、安全な場所に車を停めて警察に相談することが望ましいです。
また、あおり運転に遭った場合でも、自分自身があおり運転を行うことは絶対に避けなければなりません。

最近では、カメラ付きのドライブレコーダーを車に取り付ける人も増えています。
万が一あおり運転に遭った場合は、録画した映像を証拠として警察に提供できるようになりました。
ドライブレコーダーを取り付ければ自分自身の運転を振り返ることもできるため、交通事故防止にもつながるのです。