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直感的に操作できるヤマハの次世代ハンドルスイッチ

ヤマハが新たに開発した次世代ハンドルスイッチを発表!

2024年6月に、ヤマハから新たなハンドルスイッチが発表されました。
ヤマハでは「次世代ハンドルスイッチ」との名称をかかげて開発しており、従来のハンドルスイッチには見られないさまざまな斬新な工夫や新技術が取り入れられていると言われています。
もともとハンドルスイッチは注目が集まりにくいパーツですが、ヤマハの新技術、それもかなり力をいれて開発したのがうかがえるアピールぶりからバイク好きの間でその内容が注目されている状況です。

バイクの運転中は、グリップを握りつつさまざまな操作を行うことになります。
それだけにハンドルスイッチの使いやすさはバイクの性能や安全性を左右する重要なパーツということになるのですが、ヤマハは今回の新型ハンドルスイッチにおいて「今後のスタンダードになりうる次世代スイッチを目指した」としています。
ここまでヤマハが自信を持って世に送り出した次世代ハンドルスイッチとはどのようなものなのでしょうか?

注目の次世代ハンドルスイッチの内容を解説!

まず目立つ特徴として挙げられるのが、ウインカーです。
従来は左手の親指でレバーを左右にスライドする操作が行われますが、今回の新型ハンドルスイッチでは左右スイッチをフルクリック(押し込む)仕様になっています。
しかも操作から15秒経過、もしくは150メートル走行した時点で自動的にキャンセルする仕組みになっているほか、スイッチを半押しすると3回点滅させることができます。
この3回点滅によって、車線変更時の操作が格段にスムーズにすることができます。

さらにコンパクトな仕上がりを目指し内部構造においてもさまざまな工夫が盛り込まれており、ねじ曲げが可能なフレキシブル基盤を採用することでコンパクト化と直感的な操作の両方を実現しています。
スイッチについてもユニバーサルデザインを重視しており、乗り慣れた人でも、はじめてこのハンドルスイッチを使う人でも直感的かつストレスフリーに操作できるよう配慮されています。
一方で走行モードの変更に関する操作では、左手の親指で操作するジョイスティックを採用しています。
こちらはスマートフォンやゲーム機の操作になれたライダーとの親和性を配慮した造りとなっており、単に技術だけでなく、ライダーの傾向にも配慮したつくりになっているのも大きな特徴です。

バイクの技術革新というと、エンジンなど目立つパーツに目が行きがちですが、ヤマハはこの次世代ハンドルスイッチによって手元から快適・安全なライディング環境の実現を目指した形となります。
「さすがヤマハ!」との評価も評価もすでに聞こえており、今後この次世代ハンドルスイッチが本当に「スタンダード」になるのか、注目した見守っていく必要がありそうです。

BMWが自動シフトアシスタントを発表

BMWが発表した自動シフトアシスタントとはどんなもの?

2024年5月に、BMWモトラッドが新しい技術を採用した「自動シフトアシスタント(ASA)」を発表して話題になりました。
この発表はヨーロッパで行われたものですが、日本のバイク好きの間でもいち早く広がり、「どんな技術なのか」と注目が集まっています。

「自動」という名称が使われているように、操作の自動化を大胆に取り入れているのがこの新技術の大きな特徴です。
なんとクラッチとギアシフトの操作を自動化することに成功したもので、これによってライダーの負担を大幅に軽減することが可能になっています。

他のシフトアシスタントのシステムとの違いは?

では、従来のシフトアシスタントシステムとどのような点で異なるのでしょうか?
自動化のためにどのような新しいメカニズムが導入されたのか?この点が気になる方も多いはず。
今回のBMWの自動シフトアシスタントのポイントとなっているのは、電気機械式アクチュエーターを2つ搭載している点です。

このアクチュエーターによって手動でのクラッチ操作が不要になるだけでなく、クラッチ操作そのものが正確になることでライディングをよりスムーズに、快適にすることができます。
クラッチ操作が正確になれば安全性が高まるのはもちろんのこと、ライディングの爽快感を高める効果も期待できます。
さらにモードが2種類用意されており、まず「M」シフトモードでは足を使ったギアチェンジが可能となっており、自動化だけでなくライダー自身でのギアチェンジも行うことができます。
一方、「D」シフトモードではシフトポイントをエンジン制御ユニットが自動的に選択する機能が搭載されています。

これらの機能によってシフトアップの際に生じる衝撃が和らぐほか、周囲のバイクや車と接触するリスクを軽減できるとされています。
例えば、タンデムの際に衝撃によってライダーと同乗者のヘルメットが接触するリスクが軽減されたり、前方衝突警告と組み合わせることでより安全な走行を可能になったりといった効果が期待されています。

この新技術の採用モデルについて

このように単に自動化してライダーが「楽になる」だけでなく、快適な運転とライディング体験をもたらす機能も多く備えている自動シフトアシスタント機能。
そうなるとどのモデルに採用されるのかが気になります。
まだこの技術が発表されてから時間が経っていないため、具体的な採用モデルについてはまだ明らかになっていないのが現状です。

ただし、BMWモトラッドがこの技術の説明のために公開したエンジンは「R1300GS」のものとよく似ていたため、バイク好きの間ではR1300GS系のモデルに採用されるのでは?との見方が広がっています。
おそらく、まずこのタイプのモデルに採用されたうえでその後さまざまなモデルに採用されていく形となるのでしょう。
いずれにせよ、実装される日を楽しみに待ちたいところです。

中国のメーカーが水平対向8気筒エンジン搭載バイクを発表

台風の目になるか!中国の長城汽車がバイク市場に進出

2024年5月に中国で開催された北京国際モーターサイクル展示会において、中国の自動車メーカー「長城汽車」が新たにバイク市場に参入するモデルを発表、大きな注目を集めました。
自動車業界において躍進目覚ましい中国企業がバイクに参入するだけでも注目ですが、今回発表されたバイクはこれまでにない新しい特徴を備えていることでとくに話題になりました。

世界唯一の水平対向8気筒エンジン搭載バイクが登場!

この展示会で大きな話題となったのが、世界初にして唯一となる水平対向8気筒エンジンでした。
「H8」と名付けられたこのエンジンは独特のエンジン音を持っているのが特徴で、低音かつ力強い響きがバイク好きの乗る気をかきたてると評価されています。

この水平対向8気筒エンジンはもともと小型航空機によく用いられる配列で、車にも採用される例が見られますがバイクでは世界初です。
気筒(シリンダー)が4本ずつ互いに向き合って配置されているのが大きな特徴です。
そのためこの長城汽車の新型バイクはこれまでにない特殊なエンジン配置となっており、同社の革新的な技術が高い評価を得ています。

もちろん、この新バイクの魅力はこのエンジンの珍しさだけにとどまりません。
スムーズなシフトチェンジを可能にするためデュアルクラッチ自動変速機の「8DCT」が採用されており、8速前進と1速後進可能でライディングをサポートしてくれます。
そしてフロントサスペンションも世界初の3層階段式を採用、フレームは軽量性を重視したアルミ製の一体型。
優れた機能と乗り心地、扱いやすさを兼ね備えた仕様となっています。

液晶ディスプレイは12.3インチのタッチスクリーンで、大画面でライディング中でもしっかりと確認できます。
しかもOTA(Over-the-Air)によって遠隔操作によるアップグレードも可能、つねに最新の状況で利用することができます。
快適・安全なライディング環境のサポートに関しては、電動で昇降するフロントウインドシールド、ハンドルとシーターに搭載されたヒーター機能のほか、118リットルもの搭載が可能なサイドケース、万一の事故に備えるための後方警告システム、ブラインドスポットモニタリングなども用意されています。

こうした基本スペックを見ても最新鋭の技術が搭載された非常にゴージャスな仕様になっているのがうかがえます。
この長城汽車の参入によってバイク産業にどのような影響が生じるのか?日本のメーカーはどう出るのか?バイク好きにとっては今後の動向が見逃せない状況になってきたと言えるでしょう。
市場に投入される日まで新たな情報を楽しみにしつつ、動向をチェックしていきたいところです。

スズキがレンタルバイクに参入

スズキが新たに参入したレンタルバイクサービスとは?

スズキがついにレンタルバイクサービスに参入したことで、大きな話題となっています。
このサービスによってスズキの憧れのバイクを手頃な料金で乗ることができるわけで、「どんなバイクがラインナップされているのか」がバイク好きの間で評判となっています。

このスズキのレンタルバイクサービスのポイントとなっているのは、車種が6種類用意されていることと、レンタルする時間が4段階に分かれていることです。
時間に関しては4時間、8時間、24時間、48時間。
街乗りやちょっとした移動などに利用するもよし、長時間のツーリングに利用するもよし、使い勝手の良い時間帯となっているのが大きな特徴です。

レンタルバイクサービスでラインナップされているバイクの種類は?

多くの方が気になるのが、レンタルで利用できるモデルでしょう。
ラインナップされているのは「GSX-S100GT」「GSX-8X」「Vストローム800DE」、そして「Vストローム250SX」、「Vストローム250」「ジクサーSF250」です。

この顔ぶれからもわかるように見事なくらいスズキの人気モデルを集めた豪華な布陣となっています。
「スズキは本気でレンタルバイクサービスをやるつもりだな」と感じる方も多いのではないでしょうか。
なお、これらのモデルはVストローム250(DCソケット)を除いてUSBソケット付となっているのもポイントです。

スズキのレンタルバイクサービスの料金やサービス内容について

気になるレンタル料金は、もっとも安い「Vストローム250」や「ジクサーSF250」で4時間1万2500円。
8時間でも1万4000円、これが24時間になると1万7000円、48時間では2万9000円。
この料金設定を見ても、長い時間借りれば借りるほどオトクな設定になっています。
もっとも、料金が高く設定されている「GSX-S1000GT」では4時間1万8000円、8時間2万円、24時間2万4000円、48時間で4万1500円です。
24時間借りるのが一番オトク、と感じる方も多いでしょう。

サービス内容に関してはまず安全性を重視した胸部プロテクターの無償貸出、さらに任意保険、盗難保険、万一の時のロードサービス、トラブル対応コールセンターの利用料金がすべて基本料金に含まれています。
そのほかに、有料のオプションでフルフェイスヘルメットの貸出が利用できます。
そしてもうひとつ、1回のレンタルで2人まで利用できるのでシェアできるのも大きな特徴となっています。
2024年6月1日から開始されたこのスズキのレンタルバイクサービス、今後どれだけ人気を集めるか、利用できるモデルがさらに増えるのか、期待して見守っていきたいところです。