メッシュ接続のインカムが登場

メッシュ接続とは何か

メッシュ接続とは、多くの機器が互いに接続される通信方法です。
ネットワーク機器が網の目のようにつながる形態で、障害地点を回避して通信ができるため、信頼性が高く強靭です。
自動的に通信経路を構築するので、ネットワーク設定に悩むことなく導入できます。

どのような利点があるのか

メッシュ接続の最大の長所は、接続可能な機器数が非常に多いことです。
これにより、大規模なマスツーリングにも問題なく対処できるようになりました。
ほかの通信方法とは一線を画しています。

また、メッシュ接続は事前にグループを作成する必要がなく、手間がかからないという点でも優れています。
さらに最大通話可能距離が長いのも、メッシュ接続がほかと比べて優れている理由のひとつです。
現在の主流であるBluetoothにも対応できるため、メッシュ接続方式を採用したインカムは高性能とされています。

要約すると、メッシュ通信は多くの機器を網目状に接続する通信方法で、信頼性や強靭さが特徴です。
接続機器数が多く最大通話可能距離も長いため、大規模なマスツーリングにも適しています。

セナの新製品「スパイダー ST1」

2023年3月に開催された「第50回 東京モーターサイクルショー」で、セナは新製品「スパイダー ST1」を発表しました。
同社は既に、Bluetoothインカムやメッシュ・Bluetooth両対応モデルを幅広く取り揃えています。
一方、この商品はインカム同士の接続にBluetoothを採用せず、メッシュ接続のみに限定したセナ初のインカムです。
余計な機能を省くことでシンプルなデザインを実現し、価格も魅力的になっています。

先に述べた通り、メッシュ接続は接続が容易で安定性が高く、音質も良いといった利点が数多くあります。
Bluetoothがインカムを一本の線でつなぐイメージなら、メッシュは網の目状で接続する形態です。
それによりグループ通話の機器数を増やし、通信が切れた際の再接続も容易になります。
セナの担当者によれば、今後は高性能なメッシュ方式が主流となるとのことです。

なお、インカム同士はメッシュ接続で通信しますが、スマートフォンとはBluetoothを用いて接続します。
Bluetoothには最新の5.2を搭載し、スマホとペアリングすることで音楽や地図アプリの案内、電話の利用が可能になります。
オーディオマルチタスク機能のおかげで、メッシュグループ通話中も音楽やナビ案内が通話を邪魔することなく同時に聞くことが可能です。

スピーカーには、高音質なプレミアムHDスピーカーが使用されています。
SENA Motorcycleアプリにより、全ての設定操作を視覚的に行うことが可能です。
2台のスマホと同時に接続ができるため、ソロで音楽を楽しんだり、ナビ音声を聞いたりといったように活用法が広がります。