バイク議連が発足

バイク議連の概要

別名BB議連とも呼ばれるバイク議連は、2021年四月に発足したばかりの団体です。
正式名称は、「バイカーズ議員連盟」で、ピンときた方もいらっしゃると思いますが、国会議員で構成された団体ということです。
一見、ただの趣味によるサークルのように思えます。しかし、バイク議連結成への趣旨は、「バイカーのバイカーによる、すべての人々のための持続可能な社会の実現目的とする」というものです。

つまり、こよなくバイクを愛する国会議員たちが、より良いバイカーの世の中を切り開くために結成されました。
過去には、バイクの騒音や暴走族の問題など、ヒールのレッテルを張られてしまったバイクの世界。
そうした、バイク乗りを正しい道へと導くためにも、様々な諸問題に対処すべく、発足したのがバイク議連というわけです。

超党派で構成

バイカーズ議員連盟は、すべてバイクの免許を持つ国会議員で、超党派で構成されているんです。
政治に疎い方は、超党派と聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、党派の垣根を越えた団体ということです。
一般的に政治の世界は、党派による団体構成で、党の中にも派閥というものがあり、様々なしがらみを抱えているんです。

国会が紛糾するのも、そうした党派による意見の相違が生じるもので、バイク議連ではそうした垣根をとっ払い、共通項目であるバイクに焦点を合わせ、ともに難問を乗り切っていこうという趣旨で設立されました。
まだ、発足したばかりですが、バイクに関する諸問題に対して、活発に活動を行っています。

主な参加議員の紹介

もともと、議員によるバイクの議員連盟は、いくつかの党で個別に設立されていました。
もちろん、バイクに関する法案の提出など、様々な活動を行っていましたが、やはり党派の垣根が邪魔をしていました。
この状況に危機を感じていた、元モトクロス選手横沢高徳参院議員は、バイクの普及に一丸となって尽力するべく、各メンバーにバイカーズ議員連盟の設立を持ち掛けたといった経緯があったんです。

現在、立憲民主党の横沢氏は議連幹事長、会長に自民党の大岡敏孝衆院議員が就任しています。
ほかのメンバーにも、自民/公明/立憲/維新/国民/無所属の超党派の議員たち約20名が参加しており、党派を超えた意見交換が活発になされています。

バイク議連の主な活動

ご存じのように、日本のバイクは世界一のシェアを誇りながら、バイクの環境は万全とは言えない状況です。
特に昨今は、バイクの駐車場問題や、国内のバイク販売数の低迷が懸念されており、根本的な法整備も行き届いていません。
このような難問も踏まえ、日本のバイク文化を次の世代に継承すべく、バイク議連として様々な取り組みを行っています。

現在、主に取り組まれている課題は、バイク駐車場の整備や高速料金などの値下げへ向け、対応策を模索しています。
また、バイク競技文化の活性化、いかに安全にバイクの運転技術を身に着けていくかなど、講習会などを通して様々な実践活動を行っています。