新しくバイクを買う人の平均年齢は54.7歳

バイク人口の年齢層

警察庁のまとめによると、2009年を境に、普通二輪及び大型2輪免許共に、免許取得の減少が続いています。
最近を見ると、2017年度からは逆に増加傾向にあり、2019年度を見てみると前年比104.3%と、2年連続で増加しています。
年齢層を見ると、10代以外の層で増加しており、特に50代以上の伸び率がかなり目立っており、熟年世代の二輪免許志向の拡大が顕著であるのが特徴です。

また、日本自動車工業会のまとめによる、2019年度のデータによれば、バイク購入者の平均年齢は54.7歳ということでする。
こちらもまた、熟年世代のバイク購入者が、増えていることがわかります。
つまり、ライダーのボリュームゾーンは、若者世代ではなく、中高年齢層に移行しているということになります。

最近はリターンライダーが増えている

バイク免許の取得年齢を見ると、あるアンケートでは、免許保持者の約80%が、29歳までに免許取得しているのだそうです。
また、その半数が、19歳までに免許を取得しており、これまでの国内でのバイク販売数が増えているのは、いわゆるリターンライダーが増えていることによるものです。
リターンライダーとは、若い頃自動2輪の免許を取得し、その後バイクに乗らなくなった人たちのことです。

つまり、何らかのきっかけとして、再びバイクに乗り始めたのが、リターンライダーの存在というわけです。
こうした、中高年齢層のリターンライダーたちによる購買数も当然増えてきています。
昨今の国内のバイクの売上減少に、危惧していた各バイクメーカーには、朗報と言えるものです。

購入はバイクブームに乗っていたリターンライダー

このような、リターンライダーが増えている要因には、様々な背景が考えられます。
理由としては、結婚や子育てを機にバイクから遠ざかり、再びバイクに乗り始めたパターン。
そして、若いころあこがれていたバイクに、年齢的なゆとりもあり、挑戦したくなったパターンなどです。
50代から60代が、まだ10代であったころ、日本には最大のバイクブームが訪れていました。

伝説のマシンも、ちょうどこのころに登場したバイクたちで、若者たちのあこがれの的でした。
ただし、こうしたリターンライダーが、選ぶバイクには二通りあり、その一つが現状スペックの高性能マシン、そしてもう一つが古き時代をしのぶ、当時の1970年代や80年代のバイクです。
実際に、綺麗にレストアされたタイプは、当時の価格を広くほどの値段で取引きされています。

バイクも機能の向上に注意

中高年齢層のリターンライダーが増えることは、業界にとっても、大変喜ばしいことなのですが、その一方で危ぐされる面も大きくなっています。
それは、バイク事故の問題です。
最近では、若年層より中高年齢層のバイクい子が目立つようになっているためです。
その要因の一つとして、バイク性能の向上にあることも指摘されています。
どうしても若い頃とは違い、体力面でもかなり衰えてきています。

そうした方が、大型のバイクなどに乗ると、どうしても持て余してしまうということが多々あるからです。
確かに、小さな排気量のバイクから、徐々に慣らしていく時間的余裕もありません。
しかし、いきなり性能の良いバイクを、購入する際には注意が必要です。
ただし、再度講習会を受けるなど、安全に対して万全の準備をしておく必要があるでしょう。