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ハーレーダビッドソンも電動バイク市場に参入

アメリカンバイクを象徴するハーレーダビッドソンも電動バイクを開発している

ハーレーダビッドソンといえば、大型でいかにもアメリカンというイメージの強いバイクですが、最近は様々な新しい取り組みをしています。
その中でも注目に値するのは、電動バイクの開発を行っていて、実際に市場への投入が決められているということです。
大容量で力強いエンジンを搭載したバイクの象徴としてハーレーダビッドソンが扱われていましたが、今までのイメージを払しょくするような動きに世界中が注目しているのです。

この電動モータータイプのバイクはすでにプロトタイプとして、モーターショーなどでも発表されていましたし、映画の中でもそのコンセプトとなるバイクが登場しています。
しかし、電動モーターでの稼働というのは今までのハーレーダビッドソンとは明らかに異なるコンセプトであるため、実際に販売されるのかどうかは疑問視する動きもありました。
それでも、2019年7月を目安に一般発売がなされるという発表がなされ、ハーレーダビッドソンの新しい試みが実現されることになったのは、驚きとも言えるでしょう。

近未来なイメージを与えるデザインも魅力的

ハーレーダビッドソンはハードなデザイン、クラシックな雰囲気を大事にしていますし、実際のハーレーファンもそのようなイメージが好きでハーレーに乗っています。
しかし、今度出る電動バイクは、近未来的なデザイン設計の下で作られていて、見た目にも従来のハーレーダビッドソンとはちょっと異なる感じがあります。
もちろん、重厚感があってアメリカンスタイルのパイプの美しさが協調された雰囲気は変わりませんが、よりスポーティーな感じが強調されています。

従来のハーレーファンからするとちょっと違和感があるかもしれませんが、新しい顧客を獲得するには十分な美しさを持つデザインとなっています。
日本でも若者を中心に再びバイクブームの波が来ていますので、こうしたかっこいいデザインのバイクがあると、若者もより引き付けられていくことでしょう。

新しい電動バイクの技術開発に要した4年間

従来のバイクからの脱却をし、多くのメーカーでは電動バイクの開発を急いでいます。
しかし、完全な電動バイクの場合は最大充電で100キロ程度の走行ができないことが多く、実際の使用では不満が残るという意見が多く聞かれていました。
しかも、ハーレーのような長距離ツーリングを好むファンが多いブランドでは、こうした弱点は致命的なものとなります。

そこで、ハーレーダビッドソンは4年以上もの年月をかけて、着々と電動バイクの開発を行ってきました。
その技術開発によって、どのような性能を持つ電動バイクが発表されるかは、これからの大きな楽しみと言えます。

わずか3kgのスクーターWheelaとは

モーターのついたキックボードのような感じ

セグウェイを始めとして、様々な新しいタイプの乗り物が世界で開発されていますが、その中でより気軽に楽しめる乗り物として「Wheela」が登場しました。
見た目にはサドルがあるキックボードという感じで、しっかりとした乗り物というよりも若干遊びのツールのような感じを受けます。
車輪は15センチのとてもコンパクトなもので、フレームも細長いアルミで構成されていますので、気軽さが前面に出ているのが特徴です。

このWheelaにはいくつかのモデルがあって、自転車と同じように自分でこいで運転するものもあれば、電動モーターがついているモデルもあります。
日本では法規制の関係で公道でも歩道でも走ることができませんので、私有地などでしか利用できないというのがネックです。
しかし、世界各国ではすでにこのWheelaの手軽さが受け入れられていて、多くの場所で利用されています。

コンパクトで軽量というのが最大の武器

Wheelaは自分でこぐタイプにしても電動モーター付きのタイプにしても、非常に軽量でコンパクトというメリットがあります。
折り畳み式となっていますので、片手で持って歩くことができ、電車などに持ち込むのも無理なくできてしまいます。
また、重量も3キロ程度となっていますので、難なく運べるのがうれしいところです。

電動モーター式のWheelaはリチウム電池を使用していて、効率よく充電でき持ちも良いので、法規制がない国ならかなりいろいろなシーンで使えるでしょう。
もちろん、実用性だけを見るのではなく、遊びで持っていてもいいスクーターで、独特の走りを楽しめるのが魅力です。
公園などでスケーターボードのような感覚で遊んでみるというのも、このWheelaの楽しみ方の一つです。

Wheelaの素材はスタンダードモデルだとアルミを使っていますが、カーボンモデルはカーボン素材を使っていますので、非常に軽く取り扱いが楽なのが特徴です。
これからさらに普通のバイクの世界でもカーボン素材を使ったモデルが増えていくことが考えられますので、このWheelaの取り組みは非常に興味深いものがあります。

新しいタイプの乗り物がどんどん増えていく予感

このWheelaのように、気軽に乗れる乗り物がいくつも発表されていますが、この流れはさらに加速しそうです。
電動モーターの技術が進んでいくことで、複雑な構造が求められていたガソリンエンジンの車ではなく、よりシンプルな乗り物が作れるようになっているからです。
今までにないような斬新なアイディアを搭載して、楽しくて便利な新しい乗り物が次々と誕生していくことが期待されます。

ヤマハが電動バイクで世界選手権に挑戦!

世界を舞台に戦えるまでに仕上がっている電動バイク

ヤマハは以前からいくつもの電動バイクを開発し、市場に送り出しているモデルも抱えていますが、その技術レベルはかなり高いところまで上がってきています。
それを象徴するかのように、今年ヤマハは「TY-E」をバイクの世界選手権「トライアルE」に参戦させると発表しました。

バイクの大会にはすでにいくつかの電動バイクが参戦していますが、世界選手権に出場するということで、ヤマハの電動バイクに対する自信を伺い知ることができます。
世界各国のバイクメーカーがその技術を集結して、パーツ一つ一つまで磨き上げた上で送り出すトライアルでは、世界最高峰のバイクが集まります。
その大会でも勝てるというほどの力を持った電動バイクがついに出てきたということで、世界中から注目を浴びているのです。

制御性が求められるトライアル

バイクの大会はいろいろな種類がありますが、トライアルというのはとくにバイクの性能自体が大きく勝敗を分けるものです。
タイムレースのように早く走ったものが勝ちという競技ではなく、岩場や悪路、林間などの難しいコースを走り、審査員が採点を行うことによって勝敗を決めます。
転倒や足を付く、エンストなどのスムーズさが欠ける行為が見られると減点されていくというシステムになっていて、バイクのバランスや制御性によって点数が大きく変わってくる傾向があります。

エンジンの強さを単純に競うというよりも、バイク全体のまとまりや総合的な能力のバランスが大きく問われるため、バイクメーカーとしてもこのトライアルには力を入れています。
その点でヤマハはこの競技に強いという強みがありますが、さらにその制御性の強みを電動バイクに入れ込んで今年の大会に送り込んでいます。

電動バイクのメリットが大きく発揮されることは間違いない

トライアルでは上記のように、バイク全体のバランスと制御性が問われることになりますが、その点では電動バイクには有利な点も多くあります。
モーターや大きな燃料タンクがいらないので、車重を軽くできることや重心のバランスを自由に変えやすいことなどです。
実際にヤマハのTY-Eを見てみると、パーツがガソリン車に比べるとかなり少ないように見え、中心部下方にぎゅっと凝縮されている感じがあります。

また、電動モーターは低速のトルクがとても強く粘りのある走りをしますので、低速で微妙にマシンをコントロールすることが多いトライアル競技ではより有利になるとも考えられます。
車体が軽くなるというメリットも併せて、よりコントロールのしやすいバイクとして仕上がっていますので、ライダーが自由自在にバイクを動かし無駄な動きを抑えられる分、全体的な動きもきれいになり採点も高くなるでしょう。

販売台数低下で国内メーカーがテコ入れ

国内でのバイク販売台数は下がりっぱなしの状況が見られる

日本国内におけるバイクの販売台数は、年を追うごとに下がる傾向が見られ、バイクメーカーの頭を悩ませています。
海外では販売台数が上がっているところ、少なくても同じ水準を維持しているところが多いのですが、日本という市場で見るとかなりの減少率となっています。

やはり、コンパクトカーが普及するようになって、より快適かつ安全に走れる自動車を選ぶようになっているのが大きな理由です。
また、趣味としてバイクに乗る人の層が高くなっていて、どうしても全体に販売台数が制限されてしまっているのも近年みられる傾向です。

そこで、各バイクメーカーではテコ入れを行い、より快適に乗れるバイクの開発を進めたり、趣味のバイクとしてより高機能で愛着を持てるようなバイクを開発するようになっています。
こうしたテコ入れはバイク開発の分野だけでなく、販売店の変革にもつながっていて、以前とは異なる雰囲気を持つ販売店が増えています。

趣味で乗りたいと思えるバイクが多くなっている

国内では日常使用でバイクを乗る人が少なくなっているため、趣味で乗るという目的のためのバイクがかなり多くなっています。
より大型で高級感がある、多機能のバイクをどのメーカーでも力を入れていて、高額なモデルが軒並み登場しています。
若いころにバイクにあこがれていた、もしくはバイクに乗っていた中高年にターゲットを絞って、高級モデルを次々と出しているのです。

一方で、女性にも好かれるようなバイクの開発にも力を入れるようになりました。
オートマで簡単に乗れるバイクのモデルをたくさん作って、デザインにもこだわり可愛らしく、女性も喜ぶようなものとしています。
こうした効果は明らかに見えていて、ツーリングバイクでもオートマモデルが多くなっていますし、実際にツーリングに行く女性の割合も確実に増えているのです。

また、全体的に安全性や燃費にも技術を投入しているメーカーが増えています。
タイヤロックやブレーキのバランスを最新技術でコントロールできるようにして、転倒や事故を減らせるような工夫をしているのも特徴です。

見やすくておしゃれな店舗を作る

販売店にもメーカーからのテコ入れが入っています。
以前は、バイクが所狭しと並んでいて、いかにも男性向けのお店という感じでしたが、今ではゆったりとスペースを取っていたり、見た目にもかわいいバイクを展示用に並べたりと、かなり雰囲気作りに気を配っています。

女性も気軽に入れるように、おしゃれなアイテムやウエアを陳列するところも増えてきているのも大きな変化です。
さらに、バイクとオプション装備、ウエアなどをセットにして展示するなどして、アイテムの提案の仕方も変わってきていて、初心者や女性にも受け入れやすいようにしています。