おばあちゃんが生還した経緯
 MotoGP界でも人気の高いバレンティーノ・ロッシ選手の大ファンの102歳のイタリアのおばあちゃんがコロナウイルスに感染したのですが、奇跡の生還を果たしたそうです。
 生還を果たしたのはリナ・イタリカさんで、3週間入院していたのですが、その最中も46をトレードマークにした、ロッシ選手の写真入りキーホルダーを肌身離しませんでした。
 ロッシに会いたいという強い気持ちを持ち続けたおかげで、イタリア北西部にあるジェノバのサンマルティーノ・病院を退院できたのです。
 無事に自宅に帰れたリナおばあちゃんは、「奇跡のおばあちゃん」として世界で話題になりました。
ロッシからの電話で大喜びのおばあちゃん
 ロッシ選手はこの話を知り、リナおばあちゃんに電話をしたそうです。
 ユーモアのある労いと励ましの言葉を、大好きなロッシ選手本人から、もらったおばあちゃんは感動しました。
 「彼は最高の言葉を贈ってくれた。生きていてよかった。うれしい。最高のしあわせ。」と言っているそうです。
 世界のモータースポーツファンはこの話に心を打たれ、口々にロッシ選手に賛辞を送りました。
 コロナウイルス蔓延で、暗い話題の多いここ最近ですが、こんな明るいニュースはうれしいものです。
 ロッシ選手の優しい人柄に触れることができるエピソードでしょう。
ロッシ選手の特徴はあらゆる人に愛されていること
 イタリアで5歳から13歳の子供たちに、好きなスポーツ選手について聞くと、必ずロッシ選手が出てきます。
 男の子では第1位で、女の子でも第2位です。
 クリスティアーノ・ロナウドやフランチェスコ・トッティといった、サッカー界のスーパースターも多い中でのこの人気ぶりはすごいことでしょう。
 おばあちゃんとの一件から見ても、イタリア国内で大人気であることが良くわかります。
 彼のファンは年齢層が幅広く、子供からお年寄りまでです。
THE DODTERを自認しているロッシ
 ロッシ選手は自らを医者という意味のTHE DODTERと言っています。
 バイク用品を並べて、順番にセッティングをして勝つことからでしょうか。
 なかなか面白いニックネームです。
 イタリアではコロナウイルスによる死者が1万5000人超えで、大きな問題になっています。
 そんな折、ロッシーはいち早く何人かの市民や起業家と協力して、病院に寄付をしたのです。
 新型コロナの影響を大きく受けて、多くの市民や医療従事者が困っている自身の出身地、マルケ州の病院に人口呼吸器を贈りました。
 このような人としての懐の大きさも、多くの人に愛される理由でしょう。
 ご紹介したように、心が広く思いやりのあるロッシー選手を、今後も応援したいものです。
 ロッシー選手に会うまでは死ねない、と頑張ったおばあちゃんにも、うなずけます。
